中国の人気新茶飲ブランド「甜啦啦（ティエンラーラー）」が、中国の無形文化遺産（非遺）に指定された伝統的な茶葉製造技術を継承する二人のマスター、魏保軍氏と江天祥氏とタッグを組み、主力商品である「一桶全家福（イートンチュエンジアフー）」と「一桶水果茶（イートンシュイグォチャー）」の茶葉ベースを大幅にアップグレードしました。新採用されたのは、「青韵烏龍（チンユンウーロン）」と「高山金红（ガオシャンジンホン）」という二種類の高品質な茶葉。この刷新によって、桶入りドリンクの品質が大きく向上し、アップグレード後わずか7日間で全国販売数が130万杯を突破、前週比30%増という目覚ましい成果を上げています。これは、秋冬市場において人気と評価を兼ね備えた高品質な作品として注目を集めています。
中国新茶飲ブランド「甜啦啦」が伝統と革新を融合
近年、中国では「新茶飲」と呼ばれる、伝統的なお茶に現代的な要素を取り入れたドリンクが若者を中心に絶大な人気を博しています。「甜啦啦」もその一つで、常に革新的な商品開発で市場をリードしてきました。今回、彼らが目を向けたのは、茶葉の根源である伝統的な製茶技術です。
非遺マスターとのコラボで茶葉を刷新
「甜啦啦」は、中国の貴重な無形文化遺産（非遺）を守り伝える茶葉製造の匠、魏保軍氏と江天祥氏をパートナーに迎え、主力商品の茶葉ベースを刷新しました。厳選された「青韵烏龍」と「高山金红」は、それぞれが持つ独特の風味と香りを最大限に引き出し、これまでの桶入りドリンクに新たな深みと品質をもたらしています。この茶葉アップグレードは単なる改良に留まらず、伝統技術と現代の消費トレンドを融合させるという、ブランドの新たな挑戦と言えるでしょう。
「品質普惠」で顧客体験を向上
「甜啦啦」は「品質普惠（高品質を誰もが享受できる）」という理念を掲げ、今回の茶葉アップグレードを記念した特別なキャンペーンを全国の店舗で実施しています。アップグレードされた大容量の桶入りドリンクを購入した消費者には、特製の「甜啦啦ボトル入り純茶」をプレゼント。さらに、期間中は「1元（約20円）で追加注文（續杯）」できるという破格のサービスも提供しています。
ブランド側は、「気温が下がる秋冬において、お客様が一杯のドリンクを飲むことが、心温まる体験であってほしい」とコメント。ボトル入り純茶のプレゼントと追加注文の仕組みを通じて、忙しい現代社会を生きる人々が足を止め、お茶本来の純粋な味わいをゆっくりと堪能し、寒い季節に少しでも温かい気持ちになれることを願っているそうです。
非遺文化を「手の届く一杯」へ
今回のアップグレードにおいて、「甜啦啦」は単に非遺の技術を製品に取り入れるだけでなく、「茶葉ベースのルーツ探求」と「茶の風味体験」を深く融合させることに成功しました。二人の非遺マスターと共に茶山を訪れるドキュメンタリー映像や、伝統的な製茶工程を解説するコンテンツを制作し、中国の人気SNSである抖音（Douyin）や小紅書（Xiaohongshu）といったプラットフォームで継続的に発信。「品質」へのこだわりを様々な形で伝えています。
また、「マスター茶道ギフトボックス」の抽選や、会員ポイントでの交換といった参加型の企画も実施。ブランドのリソースを、顧客が実際に参加し、体験し、温かさを感じられる接点へと転換しています。ある河南省の消費者はSNSで、「まさかタピオカミルクティーを飲むことで、非遺のお茶文化を知り、こんな温かい体験に参加できるとは思わなかった。甜啦啦は茶葉ベースをアップグレードしただけでなく、ブランドの格も上げた」と感動を共有しています。
ブランドの長期戦略と未来像
「甜啦啦」は、今回の茶葉アップグレードが一時的なマーケティング活動ではなく、ブランドが「品質化、専門化、長期化」へと舵を切るための重要な一歩であると強調しています。今後も全国の店舗ネットワークを活用し、「ボトル入り純茶のプレゼント」や「1元での追加注文」といったキャンペーンを継続的に実施する予定です。
これにより、これまで一部の愛好家や専門家のものであった非遺の茶葉技術を、高嶺の花としてではなく、誰もが日常的に気軽に楽しめる一杯のドリンクとして、多くの人々の生活に溶け込ませることを目指しています。中国の消費市場において、伝統文化と現代的なライフスタイルを融合させるこのような取り組みは、今後も重要なトレンドとなるでしょう。
元記事: kanshangjie
Photo by MYKOLA OSMACHKO on Pexels
