中国の飲食業界に新たな波紋が広がっています。大手飲食チェーン「西貝(Xibei)」が、一部の品質問題に関する懸念を受け、正式に謝罪を発表しました。同時に、問題のあったメニューに対する具体的な改善策も打ち出しています。この動きに対し、中国の著名な実業家である于東来氏が西貝を擁護する異例のコメントを発表し、中国社会の企業倫理と食品安全に対する関心が改めて高まっています。
中国大手飲食チェーン「西貝」が品質問題で謝罪、食材改善を発表
2024年9月15日、中国の有名飲食チェーンである西貝(Xibei)は、同社が提供する料理の一部に関して消費者の間で生じていた品質への懸念に対し、公式に謝罪文を公開しました。
具体的な改善策として、大豆油を使用して調理するすべての料理について、非遺伝子組み換え大豆油に切り替えることを発表。これは、消費者の健康と食の安全に対する意識の高まりに応える形で、食材の選択基準を見直したものです。
著名実業家・于東来氏が西貝を擁護、企業改革への理解を求める
西貝の謝罪と改善発表を受けて、中国小売業界のカリスマ的経営者である于東来(Yu Donglai)氏が、自身のSNSを通じて西貝を擁護するコメントを発表し、大きな注目を集めています。
「企業を安易に潰さないでほしい」于東来氏のメッセージ
于東来氏は、中国で「胖東来(Pang Donglai)」というユニークなスーパーマーケットチェーンを成功させ、従業員第一主義や高品質な商品提供で知られる著名な実業家です。彼は西貝について「好意的であり、多くの面で非常に優れていると肯定している」と評価。その上で、「人々には理性的に理解し、企業が問題を改善し、より良い方向へ進むのを手助けしてほしい。安易に企業を潰さないでほしい」と訴えました。
于東来氏は、企業を成功させることの難しさを強調し、「西貝が食品安全に関する人々の懸念を迅速に解消し、品質ある発展を遂げて社会に貢献することを信じている。どんな企業にも多くの問題は存在するが、社会の主流は互いを非難し合うことではなく、将来はより多くの善意に満ちてほしい」と続けました。さらに、ネットユーザーからのコメントに対しては、「彼ら(西貝)は変わると信じている」と、西貝の改革への期待を示しています。
この擁護発言は、西貝に対する世論が厳しい中、企業が直面する困難と、社会全体で企業を育む姿勢の重要性を訴えるものとして受け止められています。
騒動直後からの擁護姿勢
実は于東来氏は、今回の騒動が9月12日に本格化した直後から、一貫して西貝を擁護する姿勢を見せていました。当時も「完璧なことなど何もない。西貝や海底撈(HaidiLao)などのブランド企業が、比較的安心して美味しい食事ができる場所を提供してくれることに感謝する」と公に発言しており、中国の飲食大手に対する信頼と、企業が改善していく過程への理解を求めています。
まとめ:中国飲食業界の「信頼」と「持続可能な発展」
今回の西貝の謝罪と改善、そして于東来氏の擁護発言は、中国の飲食業界が直面する食品安全と企業倫理という根深い問題が、依然として社会的な関心事であることを浮き彫りにしています。
特に、非遺伝子組み換え食材への切り替えは、単なる食材変更にとどまらず、消費者の健康志向と企業倫理に対する要求が高まっていることを示唆しています。于東来氏の発言は、企業が一度過ちを犯しても、誠実な姿勢で改善に取り組むならば、社会全体でそれを支え、成長を促すべきだという、より成熟した市場環境への期待を反映しているとも言えるでしょう。
日本の飲食企業にとっても、中国市場に進出する際や、日本の消費者の食の安全に対する意識を考慮する上で、こうした動向は重要な示唆を与えます。企業が持続的に発展していくためには、透明性の高い情報公開と、社会の期待に応える誠実な企業努力が不可欠であるという普遍的なメッセージが、今回の中国からのニュースには込められています。
元記事: mydrivers
Photo by Anna Shvets on Pexels












