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中国有名菓子メーカー御曹司の「女装」騒動と、浮き彫りになった企業の問題点

corporate crisis, food safety - 中国有名菓子メーカー御曹司の「女装」騒動と、浮き彫りになった企業の問題点

中国を代表する有名菓子ブランド「好利来(Holiland)」の執行総裁である羅昊(ルオ・ハオ)氏が、最近SNSで女装姿を披露し、ネット上で大きな話題を呼んでいます。数年前には「総裁のイメージを損なう」として顔への落書きを許さなかった彼が、自らジェンダーレスな姿を見せたことで、その変貌ぶりに注目が集まりました。しかし、この話題の裏では、羅昊氏が経営を引き継いだ好利来の食品安全問題が相次いでおり、SNS戦略と実業の間のギャップが浮き彫りになっています。

好利来(Holiland)御曹司、羅昊氏の驚きの変貌

数年前の「イメージ重視」から一転、SNSで女装キャラに

好利来の執行総裁である羅昊氏は、その「人設(キャラクター設定)」が最近大きく揺らいでいます。数年前、彼はリアリティ番組に出演した際、当時の交際相手が彼の顔に落書きをしたことで、「総裁としてのイメージが損なわれる」という理由で番組を途中降板。収録開始からわずか28日で二人は破局に至りました。

しかし、最近の羅昊氏はその時の自分とは全く異なる姿を見せています。自身のSNSプラットフォームで、長髪に赤リップ、そして女性の衣装をまとって登場。自らを「羅昊の妹、羅昊子(ルオ・ハオズ)」と名乗り、自身への「美女」「優雅な女性」といったコメントに積極的に「いいね」を押しているのです。この一連の行動に対し、ネットユーザーからは「他人には顔に描かせないくせに、自分は全身コスプレかよ」といった皮肉交じりのコメントが飛び交っています。

インフルエンサー戦略の成功と、その陰に潜む課題

兄弟で会社を継承、マーケティングでブランドを刷新

羅昊氏は、好利来の創業者である羅紅(ルオ・ホン)氏の長男です。羅紅氏が写真撮影に熱中するあまり、2014年には羅昊氏と弟の羅成(ルオ・チェン)氏が会社の経営を任されることになりました。

羅昊氏は「半熟チーズタルト」などのヒット商品を次々と生み出し、「ハリー・ポッター」とのコラボレーションケーキなどで話題を呼び、好利来を「ネットの人気店」へと押し上げました。一方、弟の羅成氏も自ら「ヤクザ社長」というキャラクターを演じ、中国版TikTokであるDouyin(抖音)で300万以上のフォロワーを獲得するなど、兄弟は強力なマーケティング戦略でブランドイメージを刷新してきました。

好利来はスイーツ業界で有名になった後も、マーケティングへの投資を惜しみません。店舗の女性店員の制服を「オートクチュール」と称したり、男女問わず店員には容姿の良さを求め、清掃員の採用にまで「イメージと気質が良いこと」を条件にするほど、外見とブランディングに力を入れています。

頻発する食品安全問題、信頼失墜の危機

しかし、華やかなマーケティング戦略の裏で、好利来は食品安全問題を度々起こしています。

  • ある消費者は、子供が好利来のヨーグルトを飲んだ後に嘔吐が止まらず、細菌性胃腸炎と診断されたと訴えました。店舗は当初は調査に協力すると言ったものの、その後「検査に問題はなかった」と主張し、具体的な検査報告書を提示しませんでした。
  • 別の市民は、店員が床に落ちたパンを拾い上げ、そのまま販売し続けているのを目撃しました。店舗側はこれを「新入社員が捨てるのを忘れた」と弁解しました。
  • 中国の消費者苦情プラットフォーム「黒猫投訴(Black Cat Complaint)」には、好利来に対する苦情が累計813件も寄せられています。髪の毛の混入、異物の混入、カビの発生などが報告されており、店舗が責任逃れをするケースも少なくありません。

創業者の羅紅氏はかつて「もしサービスと製品をしっかりやらなければ、毎日オフィスにいても何の意味があるだろうか?」と語っていました。二人の息子が経営を引き継ぎ、マーケティングは確かに成功させていますが、食品安全という企業としての基本的な責任については、まだまだ学ぶべきことが多いようです。

まとめ:SNS時代のリスクとブランドの責任

好利来の羅昊氏の個人的な話題性は、SNS時代におけるブランドの注目度を高める一因となるでしょう。しかし、その一方で、企業の根幹をなす「食品安全」という消費者の信頼を揺るがしかねない問題が頻発している現状は、ブランドイメージと製品品質のバランスの重要性を改めて浮き彫りにしています。目立つマーケティング戦略がどれだけ成功しても、基本的な品質や安全が疎かになれば、瞬く間に信頼を失いかねません。

これは好利来だけでなく、多くの中国企業、そして日本企業にとっても、SNSを活用したブランディングと実業の質をいかに両立させるかという、現代ビジネスの重要な課題を示唆しています。

元記事: gamersky

Photo by Tima Miroshnichenko on Pexels

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