中国の有力ベンチャーキャピタルである元禾厚望(Yuanhe Houwang)が、中国・揚州市に新たな投資ファンドを設立し、話題を呼んでいます。この「揚州厚望中科創業投資合伙企業(有限合伙)」は、揚州痩西湖国金新興産業投資基金が立ち上げた初の専門サブファンドであり、半導体製造に不可欠な「AA(アクティブアラインメント)装置」分野で、国産「隠れたチャンピオン」と称される深圳中科精工科技有限公司(中科精工)に特化して投資を行います。今回の動きは、中国が半導体サプライチェーンの国産化と技術自立を加速させる上で、極めて重要な一歩と見られています。
中国VC元禾厚望が揚州に新ファンド設立!半導体産業強化へ
最近、中国の投資業界で注目を集めているのが、揚州市に設立された「揚州厚望中科創業投資合伙企業(有限合伙)」の商業登記完了のニュースです。これは、揚州痩西湖国金新興産業投資基金が設立した初の専門的なサブファンドで、その運用管理は中国の著名なベンチャーキャピタル(VC)である元禾厚望が担当します。
元禾厚望は、このファンドを通じて、特定の企業への集中的な投資を計画しており、その投資先は「深圳中科精工科技有限公司(以下、中科精工)」です。この投資の主な目的は、中科精工が揚州に新たな生産能力と製造センターを確立し、同社の事業拡大を支援することにあります。
半導体AA装置の「隠れたチャンピオン」中科精工とは?
投資の焦点となっている中科精工は、光電および半導体分野に特化したハイテク企業です。同社は、光学アクティブアラインメント装置、光学検査装置、精密貼付装置、そして光電試験装置を核とする包括的な製品体系を構築しています。中でも、特に注目すべきは「撮影モジュールAA(アクティブアラインメント)装置」の細分化された分野において、中国国内で国産化を推進する「隠れたチャンピオン」と称される存在であることです。
AA装置とは、半導体や光学部品の製造工程で、複数の部品を非常に高い精度で位置合わせする技術です。特にカメラモジュールなど、小型化と高性能化が求められる分野でその重要性が増しており、中科精工はこのニッチ市場で独自の技術力を確立しています。
中国半導体産業の国産化戦略と今後の展望
今回の元禾厚望による中科精工への投資は、単なる企業の資金調達に留まらず、中国政府が掲げる半導体サプライチェーンの国産化と技術自立という国家戦略の一環として捉えることができます。中科精工が揚州に生産拠点を設けることで、高性能な半導体関連装置の国内供給能力が向上し、国際的なサプライチェーンの変動リスクに対するレジリエンス(回復力)を高めることが期待されます。
中国のVCが特定の技術を持つ国内企業に深く関与し、生産能力の強化を支援する動きは、今後の中国テック産業の発展方向を示すものと言えるでしょう。このような動きは、日本を含む国際的な半導体市場や技術協力のあり方にも影響を与える可能性があり、今後の動向が注目されます。
元記事: pedaily












