元「有赞科技 (Youzan Technology)」のCOO兼共同CEOであるレオ氏が創業したAIスタートアップ「Dealism」が、GL Ventures主導で1500万ドル(約22億円)のエンジェルラウンド資金調達を完了したと発表しました。Sequoia ChinaやLinear Capitalなども出資に加わっています。Dealismは、AIが「人間を理解」し、顧客の心理や感情を洞察して対話を促進する、世界初の「Vibe Selling AI Agent」を開発。グローバル市場向けに、高度にパーソナライズされた営業支援を提供し、セールス活動に革命をもたらそうとしています。
Dealismとは?「人間を理解するAI」の誕生
Dealismが掲げるのは、その名の通り「Vibe Selling AI Agent」というユニークなコンセプトです。これは単なる営業支援ツールではなく、営業担当者一人ひとりの「分身」として機能し、人間が持つ共感力や洞察力をAIで再現することを目指します。特に海外市場に特化しており、各セールスパーソンに最適化されたインテリジェントなAIエージェントを提供。AIが顧客の感情や心理を読み解き、まるで人間のようにパーソナライズされた対話を進めることで、営業活動の質と効率を飛躍的に向上させます。
先進技術が実現する「共感セールス」
Dealismの核となるのは、最新の垂直推論モデルとリアルタイム意図認識技術です。これにより、顧客の心理的ダイナミクスや感情シグナルを敏感に察知し、購買意欲を正確に判断して対話を通じた成約を促進します。さらに、セールスパーソン自身のコミュニケーションスタイルや表現の習慣をAIが学習・融合。高い共感性とコンバージョン率を兼ね備えたインタラクティブなコンテンツを自動生成し、顧客との対話、フォローアップ、そして成約までの一連のプロセスをAIが能動的に推進します。
創業者レオ氏のビジョンと豊富な経験
Dealismの誕生は、創業者であるレオ氏の、営業行動と意思決定心理学に対する深い理解から来ています。中国の大手SaaS企業であるYouzan TechnologyでCOO兼共同CEOを務めていた彼は、大規模なマーケティングおよびセールスシステムを長期にわたって管理し、数々の製品イノベーションと事業のスケールアップを0から1で成功させてきた実績を持ちます。
Youzanで国内外の数万に及ぶB2C大手企業にサービスを提供する中で、彼は対話型セールスの核心がプロセスやテクニックではなく、「人間」への洞察と共感にあることを確信しました。現在、彼はこれらの経験と哲学をAIエージェントを通じてグローバル市場に輸出し、Dealismを「人間の温かさと洞察力を、持続可能で再現可能なインテリジェントなセールス能力に変える」という理念の延長線上に位置づけています。
まとめ
Dealismの登場は、AIが単なる効率化ツールに留まらず、人間の「共感力」を拡張する存在になり得ることを示唆しています。特に、グローバル市場におけるB2B SaaSやセールス・マーケティングの分野において、AIがより人間中心のアプローチを可能にする新たな潮流を生み出す可能性を秘めています。
日本のセールス・マーケティング業界にとっても、このようなAI技術の進化は、顧客とのエンゲージメントを高め、よりパーソナライズされた体験を提供する上での重要な示唆となるでしょう。AIが人間の営業担当者の強力なパートナーとなり、ビジネスの未来をどのように形作っていくのか、今後の展開に注目が集まります。
元記事: pedaily
Photo by Tara Winstead on Pexels












