Oracle(オラクル)が発表した最新の四半期決算が、市場の強い注目を集めています。ウォール街のアナリスト予想を全面的に上回る好決算を受け、時間外取引では株価が一時8%を超える上昇を見せました。特にクラウド事業が業績を力強く牽引しており、AI関連需要の爆発的な増加がその成長の核心となっています。記録的な受注残高は、今後のさらなる飛躍を予感させる内容です。
Oracle、AI需要に乗り好決算!クラウドが総売上高の50%を突破
今回の決算発表では、Oracleの目覚ましい成長が浮き彫りになりました。
- 当四半期の売上高は前年同期比22%増の172億ドルを記録。アナリスト予想の168.9億ドルを約1.8%上回りました。
- 純利益も同26.5%増の37.2億ドルとなり、非GAAP(米国会計基準に準拠しない調整後)営業利益は19%増の73.8億ドルに達し、営業利益率は43%と、いずれも市場予想を上回っています。
今回の決算で最大のハイライトは、やはりクラウド事業です。Oracleクラウドの売上高は初めて総売上高の50%を突破し、89億ドル(前年同期比44%増)に達しました。
IaaS部門が驚異的な成長、AIが牽引役に
クラウド事業の中でも特に目覚ましい成長を見せたのが、インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス(IaaS)部門です。IaaSの売上高は前年同期比84%増の49億ドルを記録し、アナリスト予想の79%を大きく上回りました。この成長を加速させているのは、主に大規模なAI契約による需要の爆発です。一方、クラウドアプリケーション事業も13%増の40億ドルと堅調に推移し、市場予想と合致する結果となりました。
未来を約束する記録的な受注残と積極的な投資戦略
Oracleの将来性を強く示唆するもう一つの指標が、受注残高(RPO: Remaining Performance Obligations)です。受注残高は前年同期比でなんと325%増の5530億ドルにまで膨れ上がりました。これは大規模なAI関連契約がもたらしたもので、今後の収益に大きく貢献することが期待されます。
同社の経営陣は、AIトレーニングと推論に必要なクラウドコンピューティング需要が供給を上回り続けており、これが業績成長の主要な原動力であると指摘。また、一部の大規模AIクラウド顧客の財務状況が著しく改善していることも、長期的な成長目標達成への強力なサポートとなるでしょう。
2027年度の売上予測を上方修正、データセンター投資も順調
Oracleは、2026年度の売上目標670億ドルと、データセンター建設に向けた500億ドルの設備投資計画を維持しつつ、2027年度の売上予測を900億ドルに上方修正しました。これは市場が事前に予測していた867億ドルを3.8%上回る水準です。
市場が懸念していたデータセンター建設の資金調達についても、500億ドルの投資計画のうち、すでに300億ドルの資金調達が完了していることを明らかにしました。これにより、投資家が抱いていた資金繰りへの懸念は大きく和らげられると見られています。
まとめ:Oracleが描くAI時代のクラウドリーダーシップ
今回の決算発表について、Wedbushのアナリストは「投資家は安堵しただろう」とコメントし、OracleがAI事業を実際の収益へと転換させることに成功した証拠であると評価しました。AI需要が継続的に高まる中、Oracleはクラウドインフラの展開とAI契約の獲得を加速させることで、世界のクラウドコンピューティング市場におけるリーダーとしての地位を確立しつつあります。
日本においても、AI技術の導入が加速する中で、Oracleの提供する高性能なクラウドインフラとAI関連サービスへの需要は今後ますます高まることが予想されます。Oracleの今後の動向は、AI時代のビジネスとテクノロジーの進化を占う上で、引き続き注目すべきポイントとなるでしょう。
元記事: pcd
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