2025年9月7日、バチカンのサン・ピエトロ広場にて、カトリック教会にとって歴史的な出来事が執り行われました。教皇レオ14世の主宰のもと、イタリアの若者カルロ・アクティスが正式に聖人の位に列せられたのです。彼は「インターネットの守護聖人」として知られ、またカトリック教会史上初のZ世代(1990年代半ばから2000年代生まれ)の聖人となりました。
特に日本の読者の皆さんに注目していただきたいのは、彼が熱心なゲーマーでもあったという意外な一面です。本記事では、現代社会と信仰、そしてデジタル技術の融合を体現したカルロ・アクティスの生涯に迫ります。
デジタル時代の聖人、カルロ・アクティスとは?
2025年9月7日、バチカン市国のサン・ピエトロ広場で行われた厳粛な式典で、教皇レオ14世はカルロ・アクティスとピエール・ジョルジョ・フラサッティの二人を聖人に列福しました。これは教皇レオ14世の在位中初めての列福であり、特にカルロ・アクティスは「初のZ世代聖人」として、カトリック教会の歴史に新たな1ページを刻みました。
カルロ・アクティスは、その生前のデジタル時代における独自の貢献から「インターネットの守護聖人」と称されています。彼はインターネットをカトリック教義の伝播に積極的に活用し、世界各地の聖体奇跡や聖母出現に関する情報を整理したウェブサイトを自ら構築しました。現代のテクノロジーを信仰のために用いるその姿勢は、多くの人々に感銘を与えました。
ゲーマーとしての意外な一面と信仰心
カルロ・アクティスは1991年にロンドンで生まれ、まもなく家族と共にイタリアのミラノへ移住しました。幼い頃からカトリック信仰に篤く、その信心深さは際立っていました。彼はホームレスの人々のためのボランティア活動や、地域のゴミ拾い、地元の教会での奉仕活動など、様々な形で善行を積んでいました。
しかし、彼はわずか15歳の若さで白血病によりこの世を去りました。彼の聖人認定は、教皇庁によって正式に認められた2つの奇跡に基づいています。一つはブラジルの先天性疾患で食事もままならなかった男の子が、彼の取り次ぎの祈りによって完治した事例。もう一つは、コスタリカの女の子がカルロの墓前で祈った後、頭部の怪我が治癒したとされています。
注目すべきは、彼が「コンピューターの神童」や「神のインフルエンサー」と評されながらも、テクノロジー製品の使用には厳格な節制を保っていたことです。彼の母親によれば、8歳でPlayStationを手にしたものの、ゲーム依存症になることを懸念し、週にたった1時間だけゲームをプレイするよう自らを律していました。生前は『Halo』、『スーパーマリオ』、そして『ポケモン』といったビデオゲームをこよなく愛していたと伝えられています。
まとめ:現代に生きる私たちへのメッセージ
カルロ・アクティスの生涯は、デジタル技術が単なる娯楽や消費の道具にとどまらず、信仰や善行のために活用できる強力なツールであることを示しています。彼の「インターネットの守護聖人」という肩書きは、現代社会におけるデジタルリテラシーと倫理の重要性を私たちに問いかけているかのようです。
また、ゲーマーでありながらも信仰心と慈善活動に励んだ彼の姿は、現代の若者、特にZ世代にとって、多様な興味関心と精神的な豊かさを両立させることの可能性を示唆しています。日本においても、テクノロジーが急速に進化する中で、人間性や精神性、そして他者への奉仕といった価値観をどのように育んでいくか、カルロ・アクティスの生涯は私たちに貴重なヒントを与えてくれるでしょう。
元記事: gamersky
Photo by Darlene Alderson on Pexels












