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新型「AITO M7」登場!300万円台からの選択肢、ファーウェイ技術搭載の進化形SUV

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中国の自動車市場にまた一つ、注目すべき新型車が誕生しました。ファーウェイ(Huawei)と賽力斯(SERES)が共同開発する高級EVブランド「AITO(問界)」から、新型SUV「AITO M7」が28.8万元(日本円で約600万円、1元=約20.8円換算)から予約販売を開始しました。30万元(約624万円)台の価格帯で「最強の選択肢」と謳われるこのモデルは、一体どのような進化を遂げたのでしょうか。日本の読者の皆様に、その全貌をご紹介します。

デザインと居住空間の進化

より若々しく、より広く

新型AITO M7は、兄貴分のM9やM8と比較して、より手頃な価格帯とターゲット層を設定しています。特に若いファミリー層を意識し、デザインからカラーリングに至るまで、よりスタイリッシュでファッショナブルな印象に生まれ変わりました。ボディカラーは「海島藍(アイランドブルー)」や「珊瑚紅(コーラルレッド)」など、自然からインスピレーションを得た6色が用意され、ユーザーの個性を際立たせます。

車体サイズは、全長5080mm、全幅1999mm、全高1780mmと堂々たる体躯を誇ります。特筆すべきはホイールベースで、現行モデルから210mmも延長され、3030mmという広大な空間を実現しました。これにより、5人乗りと6人乗りの両方で、これまでにない快適な居住性を享受できます。また、SUVとしての伝統的なプロポーションは維持しつつ、M8にも採用されている半格納式ドアハンドルを装備。電子と機械の二重ロック解除機構により、緊急時の安全性も考慮されています。

最先端のテクノロジーを凝縮

インテリジェントなコックピット体験

新型M7の車内は、全面的にアップグレードされました。センターディスプレイは15.6インチから16.1インチへと大型化し、3K解像度を実現。鮮明な表示で、さまざまな情報を直感的に操作できます。運転席には、長時間の運転でも疲れにくい「ゼログラビティシート」が新設され、ステアリングホイールとの連動により、ボタン一つでリラックスできる「ワンキースリーピングモード」を体験できるようになりました。後席にはルーフエンターテイメントディスプレイが搭載され、移動中の家族や友人を楽しませます。さらに、車載冷温庫も標準装備されるなど、快適性が追求されています。

ファーウェイADS 4で次世代自動運転へ

全てのモデルに、ファーウェイが開発した先進的なスマートアシストドライビングシステム「ファーウェイADS 4」が標準装備されます。これは、高度なセンサーとAI技術を組み合わせ、安全で快適な運転をサポートするものです。特に注目されるのは、Pro+バージョンで業界初となる「キャビン内レーザービジョン」の搭載です。これにより、都市部でのNCA(Navigation Cruise Assist:ナビゲーション連動巡航支援)の実現が期待されており、自動運転技術のさらなる進化を感じさせます。

多様なパワートレイン選択肢

レンジエクステンダーと純電動、どちらも高性能

新型AITO M7は、消費者のニーズに合わせて二つのパワートレインを提供します。

  • レンジエクステンダーモデル(増程モデル): 1.5Tエンジンを発電機として使用し、バッテリー切れの心配が少ないのが特徴です。最大出力は115kW。後輪駆動版は227kW、四輪駆動版はフロント165kW+リア227kWの合計392kWという高出力を誇ります。
  • 純電動モデル(BEV): 800Vの高電圧アーキテクチャを採用し、超急速充電に対応します。後輪駆動版のモーター最大出力は227kW、四輪駆動版はフロント160kW+リア227kWという強力なパワーを発揮します。

どちらのモデルも、CATL(寧徳時代)が提供する高性能バッテリーを搭載しており、特に純電動モデルでは三元系リチウムイオンバッテリーが採用され、長距離走行と安全性を両立しています。

まとめ

新型AITO M7は、ファーウェイの先進技術とSERESの製造力が融合した、中国EV市場における強力な新星です。より広い室内空間、豪華な内装、そして最先端の自動運転機能と多様なパワートレイン選択肢は、まさに「30万元クラス最強の選択肢」というキャッチフレーズにふさわしい仕上がりと言えるでしょう。この価格帯でこれほどの技術と快適性を提供するAITO M7の登場は、中国のEV技術がいかに急速に進歩しているかを改めて世界に示すものです。

日本市場への直接的な影響はまだ未知数ですが、中国メーカーがこのような競争力のあるモデルを次々と投入している現状は、世界の自動車産業全体に大きな影響を与え続けることでしょう。今後のAITOの動向、そして中国EV市場の進化に目が離せません。

元記事: mydrivers

Photo by Maksim Goncharenok on Pexels

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