中国のバイク業界で衝撃的な噂が広まりました。国内大手3社が協力して、特定の人気モデル、通称「スノーモービルバイク」を市場から排除しようとしているというものです。この疑惑に対し、中国の大手メーカーである銭江モーターサイクル(QJMOTOR)が公式声明を発表し、噂は全くの事実無根であると強く否定しました。サプライチェーンへの締め出しや販売店への不当な圧力といった不正競争行為は一切行っていないと強調し、むしろ「スノーモービルバイク」のWSBKでの活躍を称賛、業界全体の健全な発展と中国ブランドの国際競争力向上を訴えています。
中国バイク業界を揺るがす「特定モデル排除」騒動
最近、中国のソーシャルメディア(自メディア)を中心に、「中国三大バイクメーカーの春風(CFMOTO)、銭江(QJMOTOR)、無極(VOGE/LONCIN)が手を組み、『スノーモービルバイク』を市場から排除しようとしている」という憶測が広まり、業界内外で大きな議論を呼びました。
「スノーモービルバイク」とは?
報道に登場する「スノーモービルバイク」という名称は、中国語の原文では「张雪机车(Zhang Xue ji che)」と記されており、一般的な雪上を走るスノーモービルを指すものではありません。これは、中国国内で特定のデザインや特性を持つバイク、あるいはSNSなどで話題になった特定のバイクモデルやトレンドを指す隠語、または特定のバイクインフルエンサーを象徴する表現と見られています。噂の内容は、これら大手3社が「スノーモービルバイク」のサプライチェーン企業に対し取引を停止するよう「口封じ命令」を下し、販売店に対しては「二者択一」を迫る形で囲い込みを行い、不正な競争行為を仕掛けているというものでした。
銭江モーターサイクルが公式声明で噂を一蹴
この憶測に対し、銭江モーターサイクルは5月8日に公式声明を発表し、以下の3点を明確に否定しました。
1. 「口封じ命令」は一切存在しない
銭江モーターサイクルは、常にオープンで公平、互恵共栄の理念に基づきサプライチェーンとの協力関係を維持しており、いかなるサプライヤー企業に対しても、特定の競合製品や業界の友好的なパートナーを標的にした「口封じ命令」を下したことはありません。
2. 販売店の自主性を尊重
同社の流通チャネル管理規則は長期的に公開・透明かつ標準化されており、販売店の自主的な経営選択権を十分に尊重しています。いわゆる「二者択一」のようなチャネル囲い込みモデルを導入したことは一切ありません。
3. 直営店の経営は独立採算
全国の傘下のサービス店は全て独立した経営主体であり、完全な自主経営権を有しています。同社はこれらの店舗に対し、いかなる経営上の制約も課しておらず、むしろ多角的な経営やサービス品質の向上を継続的に奨励しています。
さらに銭江モーターサイクルは、噂の対象となった「スノーモービルバイク」がWSBK(世界スーパーバイク選手権)で優れた成績を収めていることに対し、心からの誇りと敬意を表すると述べました。中国のバイクブランドが国際的なトップレースでその実力を示し、海外ブランドの長年の独占を打ち破ることは、「スノーモービルバイク」だけでなく、中国製造のバイク企業全体の共通の栄誉であり、中国バイク産業が世界に進出し、その実力を飛躍的に向上させている強力な証拠であると強調しました。
業界の団結と健全な競争を訴える
銭江モーターサイクルは、今回の不正確な報道が、一部の自メディアによる意図的な解釈の歪曲や、同業他社間の関係を悪意を持って煽る行為によるものであると指摘しました。これは、一般市民の認識を誤導し、業界の団結した雰囲気を破壊し、産業の健全な発展エコシステムを損なうものであると批判しています。同社は、業界が内部消耗を避け、心を一つにして協力し、健全な発展を遂げ、中国製造のブランドイメージを高め、中国バイクのグローバルな発言力を向上させることを一貫して提唱しています。
まとめ
今回の騒動は、中国バイク市場における競争の激化と、自メディアの影響力の高まりを浮き彫りにしました。銭江モーターサイクルの迅速かつ明確な否定声明は、企業の透明性と業界の健全な成長への強いコミットメントを示すものです。特に、競合製品の国際レースでの活躍を称賛し、業界全体の繁栄を願う姿勢は、今後の中国バイク産業が国際舞台でさらに存在感を増していく上で、非常に重要なメッセージとなるでしょう。このような情報戦が避けられない現代において、今回の件が業界内の協力と信頼を深めるきっかけとなることを期待したいです。
元記事: mydrivers
Photo by Luis Becerra Fotógrafo on Pexels












