「グランド・セフト・オートV(GTA V)」の一人称視点モードは、ゲーム体験を一新する素晴らしい追加要素でした。しかし、この一見シンプルに見える機能の裏には、開発者たちの想像を絶する苦労があったことをご存知でしょうか?元Rockstar Gamesのアニメーターが、その衝撃的な舞台裏を明かし、さらに「GTA 6」の開発遅延にも関連する可能性を示唆しています。数千、数万ものバグを生み出したという、その開発秘話に迫ります。
GTA V一人称視点モード、悪夢の開発秘話
元Rockstar Gamesのアニメーター、マイク・ヨーク氏が自身のYouTubeチャンネルで、大人気ゲーム「グランド・セフト・オートV(GTA V)」に一人称視点(FPP)モードを導入する際の壮絶な開発秘話を語りました。この機能は、PS4やXbox One版で追加され、プレイヤーに新たな没入感を提供しましたが、その実装は想像を絶する困難を伴ったようです。
ヨーク氏は、「一人称視点モードの追加は、一見すると些細な変更に見えますが、実際には数千、数万ものバグを発生させました」と明かしています。なぜこれほどまでに多くの問題が発生したのでしょうか。
「三人称視点ありき」の設計がもたらした課題
その主な理由は、「GTA」シリーズが元々、完全に三人称視点でのプレイを前提として設計されていたことにあります。単にカメラをキャラクターの頭の高さに調整するだけでは到底不十分だったのです。
一人称視点を実現するためには、以下のような大規模な改修が必要でした。
- 新しいアニメーションの作成: あらゆる武器やインタラクションについて、一人称視点用の新しいアニメーションを一から作り直す必要がありました。
- 車両内装のディテール: 車両のコックピットなど、今まで近くで見ることを想定していなかった部分に、精密なテクスチャやモデルを追加しなければなりませんでした。
- 既存モデルの更新: 当初、遠距離からの観察用に設計されていたキャラクターやオブジェクトのモデルも、近距離での視認に耐えうるよう、細部の作り込みが求められました。
- キャラクターの頭部処理: 開発者は、キャラクターの頭部の動きを「ごまかす」必要があったといいます。画面上で頭部の動きが不自然に見えないよう、調整が不可欠でした。
これらの変更は、Rockstar Gamesの開発チームにとって、膨大な時間とリソースを費やす作業となったのです。
GTA 6開発遅延との関連性も?
ヨーク氏は、現在開発中の「グランド・セフト・オート6(GTA 6)」も同様の課題に直面している可能性を指摘しています。Rockstarは、開発のかなり後期になってから新しいシステムを導入することが多く、ファンの大きな期待とプレッシャーの中で、それらのシステムを完璧に仕上げようと努力しています。
彼のコメントによると、この開発後期での大規模なシステム追加や改修が、GTA 6の開発が2026年11月19日まで遅延する可能性の一因であると述べています。
まとめ
マイク・ヨーク氏の証言は、たとえ小さな変更に見えても、大規模なゲーム開発においては計り知れない影響を与えることを示しています。「GTA V」の一人称視点モードの追加は、Rockstarがいかに革新的な要素を追求し、そのために惜しみなく労力を注ぐかを示す好例であり、「GTA 6」への期待が高まる中で、その開発の複雑さを改めて認識させられるエピソードと言えるでしょう。プレイヤーにとっては当たり前のように享受している機能の裏に、開発者たちの血のにじむような努力があることを忘れてはなりません。
元記事: gamersky
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