プレイヤーからの高い評価を集める人気ゲーム『光と影:33号遠征隊』。その魅力の一つは、登場するキャラクター一人ひとりが物語に独特の輝きと温かみを添えている点にあります。個性豊かな彼らには、実はある驚きの秘密が隠されていました。
なんと、複数の主要キャラクターが、一人のモーションキャプチャー(動捕)俳優によって演じられていたのです。その中心人物がMaxence Cazorla氏。彼はGustav、Reno、Virsoの動きを演じ、さらにEskebeの声優も務めています。海外メディアEurogamerの独占インタビューから、Cazorla氏が複数のキャラクターに命を吹き込むまでの舞台裏と、その情熱に迫ります。
「光と影:33号遠征隊」キャラに命を吹き込む動捕の舞台裏
Maxence Cazorla氏が初めて『光と影』の存在を知ったのは2023年の夏でした。Sandfallの役者募集に自ら応募し、Gustav、Virso、Renoといった主要キャラクターのオーディションを受けました。
パリにあるSandfallのスタジオでの対面オーディションに呼ばれる前に、Cazorla氏はゲームの初期プレビューを視聴しました。「すぐにこの世界観に魅了されました。ゲーマーとして、これは絶対にプレイするタイプのゲームだと直感しました。そんなゲームのキャラクターに自分自身が命を吹き込むなんて、非現実的な気分でした」と、当時の興奮を振り返ります。そして3週間後、彼はGustavの動捕俳優に選ばれたことを知りました。
Maxence Cazorla氏、三役演じるまでの道のり
当初、Maxence Cazorla氏が担当したのはGustav役のみで、数ヶ月で彼の演技は終了しました。「これで自分の役割は終わったと思っていたので、少し寂しかったのを覚えています」と彼は語ります。しかし、Gustavの作業を終えて間もなく、ディレクターから「Virso役も演じてみないか」という予期せぬ電話がありました。
「これらのキャラクターを、感情だけでなく、肉体的にも明確に区別する必要がありました。彼らの姿勢、歩き方、動き、そして空間の占め方などです。たとえ後から他の声優が声を当てるとはいえ、彼らが瞬時に区別できることが極めて重要でした。そこからすべてが変わりました。他のキャラクターとの相互作用も一変しました。Gustavとして私を見ていた彼らの視線は消え、私たちはすべてを最初から再構築する必要があったのです。結局、このプロジェクトで最も多くの時間をVirsoとして過ごすことになりました。」
Cazorla氏はVirsoについて「私にとって非常に特別なキャラクターであり、その複雑さゆえに、これまでに理解しようと努めた中で最も難しいキャラクターでした」と述べています。「彼の演技の大部分は、潜在的な感情、つまり彼が語らない部分にありました。監督と私は多くの時間を共に過ごし、監督が私にキャラクターの背景情報をすべて与え、私が彼を真に理解し、必要なニュアンスを与え、たった一つの視線で彼のすべての層を伝えることができるようにしました。」
「アンディ・サーキス」に続く重圧と喜び
その後、ディレクターからRenoの動捕演技も依頼されました。「それは興奮と同時に大きなプレッシャーをもたらしました。なぜなら、あのアンディ・サーキスがこのキャラクターの声優を務めることを知っていたからです。しかし、私はためらうことなく受け入れました。動捕分野で最も影響力のある人物の一人に声優を務めてもらうキャラクターを演じる機会は、そうそうあるものではありませんから。」
演技プロセスの中で何が最も印象的だったかと問われると、Maxence Cazorla氏は「初めて動捕スーツを着用した瞬間が最も印象的でした。それはまるで、長年の夢が現実になったかのような、非現実的で感動的な体験でした。自分自身がキャラクターの一部となり、その感情や動きを全身で表現できる喜びに満たされました」と答えています。
まとめ
Maxence Cazorla氏の献身的な演技は、『光と影:33号遠征隊』の各キャラクターに深い人間味と説得力をもたらしています。一人の俳優が異なる個性を持つ複数のキャラクターを演じ分けることで、プレイヤーはより豊かな物語体験を得られることでしょう。
日本のゲームファンにとっても、キャラクターの背後にあるこのような情熱的な開発秘話は、ゲームへの愛着を一層深めるきっかけとなるはずです。彼の今後の活躍、そして『光と影:33号遠征隊』が提供するであろう感動に、引き続き注目していきたいですね。
元記事: gamersky
Photo by Mykhailo Petrenko on Pexels












