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米ハヨが『HoyoLand』商標登録!『原神』テーマパーク誕生か?

Genshin Impact theme park Fantasy theme park - 米ハヨが『HoyoLand』商標登録!『原神』テーマパーク誕生か?

世界中で絶大な人気を誇るゲーム『原神』などを手掛ける中国の大手ゲーム企業miHoYo(米ハヨ)が、「HoyoLand」という商標をひそかに登録していたことが明らかになり、ゲーム業界とファンの間で大きな話題を呼んでいます。この登録は、長年冗談半分で語られてきた「米ハヨテーマパーク」の誕生を予感させるものとして、大きな注目を集めています。果たして、バーチャル世界を彩る人気IPが、私たちの現実世界で新たな「聖地」を築くことになるのでしょうか。

米ハヨが描く「HoyoLand」の夢:強力IPが現実世界へ

「HoyoLand」商標登録の衝撃

中国の建国記念日である国慶節の大型連休前に、miHoYoが「HoyoLand」という商標を登録していたことが、中国のゲームメディアGameLookの報道により判明しました。このニュースは、miHoYoが自社の強力なIP(知的財産)をオフライン、つまり現実世界で活用する、その最高形態ともいえるテーマパーク事業への参入を検討しているのではないかという憶測を呼んでいます。

miHoYoが保有するIPは、『原神』のような世界中で社会現象を巻き起こしているタイトルから、『崩壊』シリーズのように強固なファンベースを持つ作品、そしてリリースが待ち望まれる『絶区零(ゼンレスゾーンゼロ)』まで、その数と質は驚くべきものです。これらのIPは商業的な成功だけでなく、グローバルな文化現象を生み出し、膨大な数の熱心なファンを世界中で獲得しています。

実はGameLookは、2023年7月の時点で、中国国内で第二のディズニーランド建設が話題になった際に、「国内都市が外部のディズニーIPを誘致するよりも、miHoYoがその強力なIP群を活用して、独自のテーマパーク『HoyoLand』を建設すべきだ」という先見性のある提案をしていました。IPのオフライン展開は、ディズニーランドの成功が示すように、IPの持つ絶大な求心力を現実世界で収益化する重要な手段であり、miHoYoにはその核となる要素がすでに揃っているとGameLookは分析しています。

上海市が後押しする「二次元経済」の潮流

「HoyoLand」構想が現実味を帯びる背景には、上海市、特に徐匯区政府が積極的に推進する「二次元経済」への支援があります。2025年7月8日、徐匯区は「元界Neo World」と名付けたメタバーステーマ街区の計画を発表しました。この街区は、miHoYo、テンセント(Tencent)、ネットイース(NetEase)など、多くのゲーム大手企業が集積する漕河涇(Caohejing)開発区に位置しています。

「元界」街区の目的は、単なる物理空間の再開発に留まらず、ゲームIPと都市の消費活動を融合させる「IP成長型エコ街区」の構築です。徐匯区のゲーム産業総収入は2024年に700億元(約1兆5000億円)を超え、上海市全体の40%以上を占めています。政府は、オンラインの巨大なトラフィックとIP価値を、オフラインの文化観光消費と都市の活力へと転換させることを目指しており、「元界」街区はその重要な試みの一つとされています。

このような政策的背景のもと、現在建設中のmiHoYo本社ビルとその周辺地域は、「元界」街区、ひいては上海の二次元経済の全体計画における重要な拠点となるでしょう。miHoYo本社を核とし、周辺商業施設と連携しながら、最終的に「HoyoLand」へと発展していく産業経路が、ますます具体的かつ実現可能なものとして見えてきます。

成功事例から学ぶ「オフライン体験」の鍵

『黒神話:悟空』美術展に見るIPの力

オンラインIPを現実世界で成功させるためのヒントは、最近の成功事例にも見ることができます。例えば、ゲーム科学(Game Science)が開発する期待作『黒神話:悟空』は、杭州で中国美術学院と共同で開催したテーマ美術展で、驚異的な成功を収めました。

この展示会は当初1ヶ月余りの予定でしたが、あまりの盛況ぶりに会期が延長され、最終的に100日以上開催され、延べ45万人以上が来場しました。オンラインでの入場予約は常に「入手困難」な状況が続き、その後オープンした小売店でも、限定商品が即完売するなど、若者たちの熱狂的な購買力が示されました。

『黒神話:悟空』美術展の成功の核心は、単なるゲーム試遊や模型展示に留まらず、ゲームの背景にある世界観構築、美術設定、音楽制作、伝統文化への深い掘り下げを「芸術展」という高規格で体系的に提示した点にあります。この体験は、コアファンにとってIPへの「巡礼」であり、世界観への深い探求心を満たし、高品質な文化コンテンツへの敬意を刺激するものでした。「HoyoLand」が目指すべきは、このような「信仰」が尊重され、昇華される「聖地」としてのクオリティなのです。

乗り越えるべき現実の壁

もちろん、テーマパークというオフラインの巨大プロジェクトには、無視できない複雑さと厳しさがあります。それは重資産、長周期、そして精緻な運営能力が求められるシステムエンジニアリングです。立地選定、交通、園内消費、サービス品質、継続的なコンテンツ更新など、あらゆる要素が来場者の体験と最終的な収益に直結します。

オンラインでの迅速な反復開発とデータ駆動型運営に慣れたmiHoYoにとって、これは全く新しい、そして大きな挑戦となるでしょう。オンラインIPをオフラインで成功させることは、単なるゲームの世界を再現したり、グッズを販売したりするだけでは実現できません。それは、ファンがIPに抱く愛情や期待を、現実世界で最高の形で具現化する芸術的な試みであると言えます。

まとめ: 「二次元版ディズニー」への挑戦、そして未来

「HoyoLand」の商標登録が、本当にテーマパーク事業への本格参入を意味するのか、miHoYoがこの商標にどのような期待を抱いているのか、現時点では公式な発表はありません。しかし、もしGameLookや多くのファンの期待が現実のものとなれば、未来の「HoyoLand」は、中国のデジタル文化を代表し、世界のトップクラスのテーマパークと肩を並べる「二次元版ディズニー」へと成長する可能性を秘めています。

これはmiHoYoの決意と知恵だけでなく、産業全体のエコシステム構築能力も問われる壮大な挑戦です。バーチャル世界の「技術オタクが世界を救う」物語が、現実世界で「テーマパークがそびえ立つ」壮挙へと繋がるのか。miHoYoと中国の二次元経済は、今、無限の可能性と厳しい挑戦が交錯する岐路に立っています。世界がその行方を見守っています。

元記事: gamelook

Photo by Craig Adderley on Pexels

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