人気ハック&スラッシュARPGの続編として世界中のゲーマーが待ち望む『Path of Exile 2』ですが、その正式版リリースが少なくとも2026年まで延期されることが明らかになりました。開発元のGrinding Gear Games(GGG)は、当初の楽観的な見通しから一転、困難な開発状況に直面していることを認めています。先行体験版の長期化の背景には何があるのでしょうか? DGG共同ディレクターのMark Roberts氏の発言から、その詳細を探ります。
長期化する先行体験版:約束と現実のギャップ
『Path of Exile 2』の先行体験版が開始されてから、すでに1年近くが経過しました。GGGは当初、半年以内の開発完了を公約していましたが、現実には新章や新職業といった多くの約束されたコンテンツが未だ実装されていません。
開発の遅れ、その具体的な理由
ゲームディレクターのJonathan Rogers氏は、春の時点では「開発はすべて順調に進んでいる」と自信を見せていましたが、8月に発生したDDoS攻撃の後、チームにはさらに時間が必要であることを認めました。DDoS攻撃という技術的な脅威だけでなく、失敗したパッチ修正が大量のバグを引き起こし、その対応に追われる日々が続いたといいます。
さらに、プレイヤーからのフィードバックに積極的に対応する中で、当初予定されていたストーリーや新職業の開発が一時的に中断せざるを得ない状況になったことも、遅延の大きな要因です。GGG共同ディレクターのMark Roberts氏はPC Gamerのインタビューで、「もしこの時期にゲームがリリースされなかったら、私は非常に驚くでしょう」と述べつつも、「当初はこれほど長く先行体験版を続けるつもりはありませんでしたが、今は前に進む必要があることを理解しています。最高の品質でこのプロジェクトを完成させたいのです」と、品質優先の姿勢を強調しました。
エンドコンテンツの大幅刷新とコミュニティの声
開発の遅れは、ゲームの根幹部分にも影響を与えています。
不評だった「無限の都市」システム
特に、ゲームクリア後のエンドコンテンツとして計画されていた「無限の都市」マップシステムは、初期バージョンがコミュニティから大きな不満を買い、GGGは再設計を余儀なくされました。プレイヤーからは、レア報酬を得るまでのプロセスが長すぎるといった苦情が多数寄せられたのです。
これに対しGGGは、既に進捗の簡素化パッチをリリースし、12月にはエンドコンテンツシステム全体を全面的に改修する計画を発表しています。プレイヤーの期待に応えるべく、ゲームの核となる部分にまでメスを入れるGGGの決意が伺えます。
まとめ
『Path of Exile 2』の正式版リリースが2026年以降に延期されるというニュースは、多くのファンにとって残念なものかもしれません。しかし、DDoS攻撃のような外的要因、バグ修正、そして何よりもプレイヤーからのフィードバックを真摯に受け止め、最高のゲーム体験を提供しようとするGGGの姿勢は、賞賛に値するとも言えるでしょう。
品質を犠牲にして拙速にリリースするのではなく、時間をかけてでも完璧を目指すという開発チームの決断は、最終的にプレイヤーの満足度向上に繋がるはずです。日本のハック&スラッシュファンも、今後の開発の進捗と、新生『Path of Exile 2』が届けられる日を楽しみに待ちましょう。
元記事: gamersky
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