ソニー・プレイステーションの傘下にあったゲーム開発スタジオ「Dark Outlaw Games」が閉鎖されたとの衝撃的なニュースが飛び込んできました。この情報は、あるゲーマーのフォーラム投稿から始まり、その後、ゲーム業界で著名なジャーナリストであるBloombergのジェイソン・シュライアー氏が自身のX(旧Twitter)でこれを裏付けたことで、一気に拡散されています。
「Dark Outlaw Games」は、『Call of Duty』シリーズで長年活躍したジェイソン・ブランデル氏やデイブ・アンソニー氏といったベテラン開発者たちが設立したスタジオです。しかし、驚くべきことに、このチームは設立から約5年間、公に発表されたプロジェクトを一つも生み出すことなく、閉鎖という結末を迎えました。これは、高名な開発者たちが集結したにもかかわらず、作品を世に送り出せないゲーム開発の厳しさ、そして大手プラットフォーマーであるソニーのスタジオ戦略に、改めて疑問を投げかける出来事と言えるでしょう。
名門出身クリエイター集団、5年間で無作品閉鎖の衝撃
今回閉鎖された「Dark Outlaw Games」は、前述の通り、『Call of Duty』シリーズのベテラン開発者らが集まって設立されました。メンバーの多くは、かつてソニーと提携していた別のスタジオ「Deviation Games」出身であったことも注目すべき点です。
この「Deviation Games」もまた、ジェイソン・ブランデル氏が2022年に離脱した後、2023年には人員削減が行われ、2024年には何のプロジェクトも発表されないまま閉鎖に至っています。今回の「Dark Outlaw Games」の閉鎖も、ソニー側からの決定だったとシュライアー氏は指摘しており、さらにソニーのモバイルゲーム開発チームでも約50人の人員削減が行われたことも明らかになっています。
ベテラン開発者たちが集い、ソニーの支援を受けていたにもかかわらず、約5年という期間で作品を一つも発表できなかったという事実は、ゲーム開発の難しさと同時に、スタジオ運営における課題を浮き彫りにしています。
「支援→開発→終了」繰り返されるソニーのスタジオ戦略に疑問符
近年、PlayStationのスタジオ戦略において、「支援し、開発させ、そして終了させる」というサイクルが頻繁になっているように見受けられます。今回の「Dark Outlaw Games」の閉鎖だけでなく、同様にソニー傘下であったDeviation Gamesも、ジェイソン・ブランデル氏の離脱後、プロジェクト未発表のまま閉鎖されており、このようなサイクルが繰り返されている印象です。
この一連の動きは、高コスト時代における大企業のリスク管理の一環と見ることもできるかもしれません。しかし、一方で、これは有望なクリエイティブチームや開発者のモチベーション、ひいては業界全体の信頼を損ねる行為ではないか、という疑問も生じます。これほどの経験を持つチームでさえ作品を世に出せないとなると、その問題はプロジェクトそのものにあるのか、それともそれを監督する経営層の判断にあるのか、深く考える必要があります。
まとめ
ソニー・プレイステーションによる「Dark Outlaw Games」の閉鎖は、ゲーム開発業界、特に大手パブリッシャーとスタジオの関係性について、多くの問いを投げかけています。経験豊富なクリエイターたちが集結しても、約5年間で作品を生み出せないという現実は、現代のゲーム開発における複雑さと挑戦を示唆しています。
この動向は、日本のゲーム開発スタジオにとっても無関係ではありません。大手パブリッシャーとの提携や資金調達の難しさ、そしてプロジェクトの途中での方針転換など、様々なリスクが常に存在することを改めて認識させるでしょう。ソニーが今後どのようなスタジオ戦略を打ち出すのか、そしてこのような閉鎖がゲーム業界全体にどのような影響を与えるのか、引き続き注視していく必要があります。
元記事: gamersky
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