中国の大手テクノロジー企業Xiaomi(シャオミ)が、自社製モバイルバッテリー「20000 33W」(モデル名:PB2030MI)の一部製品について、自主回収(リコール)を発表しました。対象となるのは14万台以上に上るとのことで、ユーザーの安全確保を最優先とした今回の措置は、製品の特定のバッテリーセルバージョンに起因するものとされています。
この記事では、お手元のXiaomi製モバイルバッテリーがリコール対象かどうかを確認する方法から、具体的な手続き、そして注意事項まで、日本のユーザー向けに詳しく解説します。個人輸入などで該当製品をお持ちの方は、ぜひご確認ください。
Xiaomi、モバイルバッテリー14万台超の自主回収を発表
今回、Xiaomiが自主回収の対象としたのは、型番「PB2030MI」のモバイルバッテリー「20000 33W」です。この措置は、一部の製品に使用されている特定のバッテリーセルバージョンに起因する安全上の懸念があるためで、Xiaomiはユーザーに安心して製品を使用してもらうため、迅速な対応を取っています。
元記事によると、リコール対象外の「PB2030MI」型番の製品も存在し、これらは異なるベンダーのバッテリーセルを使用しているか、または関連するバッテリーセルのバージョン2.0を使用していないごく一部の製品であるため、安心して使い続けることができると説明されています。
お手元のXiaomiモバイルバッテリーは大丈夫?確認方法と手続き
リコール対象製品の確認ステップ
まずは、お手元のXiaomiモバイルバッテリーがリコール対象かどうかを確認しましょう。
- モバイルバッテリーの背面に記載されているモデル名を確認します。もし「PB2030MI」と表示されていれば、リコール対象の可能性があります。
- 次に、製品背面に記載されているシリアルナンバー(SN番号)を確認します。
- Xiaomi公式オンラインストアのサービスセンターページ、またはリコール発表時に提供された専用QRコードをスキャンしてアクセスできるページで、このSN番号を入力し、ご自身の製品が具体的なリコール対象であるかどうかを照会します。
リコール手続き:オンラインとオフラインの選択肢
ご自身のモバイルバッテリーがリコール対象であると確認された場合、以下のいずれかの方法で手続きを進めることができます。
- オフライン店舗での対応: 中国国内の最寄りの「小米之家(Xiaomi之家)」直営店へモバイルバッテリーを持ち込むことで、専門スタッフが手続きをサポートしてくれます。日本には直営店が少ないため、この方法は中国在住のユーザー向けとなります。
- オンラインでの手続き: 専用QRコードから手続きページへアクセスし、指示に従って製品の「無害化処理」を行います。無害化処理とは、バッテリーを完全に放電させることで、輸送中や廃棄時の発火リスクなどを低減させる措置です。処理の様子を動画や写真で撮影し、アップロードして審査を受ける必要があります。
Xiaomiは、無害化処理の具体的な方法として、他のデバイスに接続して完全に放電させることを推奨しています。この作業は、風通しの良い、比較的開けた場所で行うよう注意を促しています。
廃棄済みやシリアルナンバー不明の場合の注意点
以下のケースでは、リコール手続きが困難になる、または受け付けられない可能性があるため注意が必要です。
- すでにモバイルバッテリーを廃棄してしまっている場合、手続きには実物のモバイルバッテリー、またはご自身で無害化処理を行ったことを証明する画像や動画が必要となります。これらが提出できない場合は、リコール手続きを進めることができません。
- モバイルバッテリーのSN番号が破損している、または何らかの理由で隠蔽されており、判別できない場合も、リコール対象であるかどうかの確認ができないため、手続きを受け付けることができません。
まとめ:ユーザーへのメッセージと今後の展望
今回のXiaomiによる大規模なモバイルバッテリーの自主回収は、同社が製品の安全性と顧客満足度を重視している姿勢を示すものです。
日本においてはXiaomiの直営店が少ないため、個人輸入などで対象製品を入手したユーザーは、特にオンラインでの確認と手続き方法を熟読し、安全を確保するよう心がける必要があります。グローバル企業として、Xiaomiが今後も製品の品質管理と安全対策を強化し、より安心して利用できる製品を提供していくことが期待されます。
元記事: pcd
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