中国を代表するグルメ都市、重慶がこの秋、国慶節と中秋節の大型連休を控え、新たな観光プロモーションで注目を集めています。アリババ傘下の旅行プラットフォーム「飛猪(Fliggy)」のデータによると、重慶は今年も国内で最も人気のある観光都市の一つ。そんな重慶が今回仕掛けたのは、火鍋文化と産業の活力を満載した特別列車「火鍋専列」の運行です。これは、連休に向けて市民や観光客に提供する熱烈な「ファンサービス」の序章に過ぎません。
火鍋文化を乗せた「特別列車」が発車!移動する「最も香ばしい観光スポット」
9月16日早朝、重慶火鍋専列は江北空港T2駅から出発し、ユニークな歓迎セレモニーを盛大に開始しました。車内は、重慶の活気ある街の個性を伝える火鍋に関する人気ジョークで埋め尽くされています。例えば、「鴛鴦(おしどり鍋)は最大の妥協だ」「微辣(控えめな辛さ)が最後の譲れない一線だ」といったおなじみのフレーズが、乗客の笑いを誘います。
また、「重慶の人は『花』を愛する。郡花(豚の胃袋)や脳花(豚の脳みそ)で財を築く(※『花』と『華』を掛けている)」「重慶の人は遊び上手、肉団子やエビ団子を思い切り食べ尽くす」といった、庶民的なユーモアと縁起の良い願いが込められた表現も。多くの乗客が「この言葉は最高だ!」と笑顔でスマートフォンを取り出し、写真に収めていました。
初めてこの特別列車に乗車した乗客には、限定の「火鍋アンバサダー」ギフトセットがプレゼントされました。中には、良厨の火鍋スープの素や、無形文化遺産にも指定されている伝統菓子「陳麻花」、そして第10回重慶火鍋博覧会の無料招待券といった特典が満載。四川省から家族で訪れた李さんは、「重慶に着いた途端、『火鍋アンバサダー』になっちゃった!さっそく火鍋を食べに行きます」と興奮気味に語りました。
走る博覧会!重慶が誇る1000億元規模の火鍋産業を体感
この特別列車は、単なる重慶火鍋文化の「体験スポット」に留まりません。まるで凝縮された「火鍋産業博覧会」のようです。晨鸽、良厨、四海鑫邦、重慶陳麻花、億倫という火鍋産業を牽引する5つの企業が車内にブースを設け、火鍋スープの素から食材、無形文化遺産に指定された美食、そして関連サービスに至るまで、火鍋産業の全チェーンをミニチュア版で展示。乗客は通勤や移動中に、重慶火鍋産業の確かな実力を肌で感じることができます。
そして、この火鍋専列は10月17日から19日に開催される、12万平方メートルもの広さを誇る世界最大級の火鍋展示会「第10回中国(重慶)国際火鍋産業博覧会」の「移動式プレイベントステーション」としての役割も担っています。博覧会では、2000以上の火鍋産業サプライチェーン企業が一堂に会し、6万種類以上の全産業チェーンの高品質な製品が展示・取引される予定です。
中でも注目の目玉企画は、大規模に展開される「重慶はこの火鍋の街」エリアです。徳庄、劉一手といった有名火鍋ブランドを筆頭に、滇翁などの地域色豊かなブランドも出展。直径10メートルの巨大な「重慶火鍋天下宴」も同時に登場します。さらに、覇王茶姫(バワンチャージ)や麻辣王子といった人気消費財ブランドも異業種から参入し、火鍋との新しい体験を生み出します。会場では100人以上の火鍋料理人が腕を振るい、100種類の火鍋レシピが提供されるほか、20のブランドIPキャラクターによるフラッシュモブ、10人の火鍋専門家によるトークショーなど、10大ホットイベントが次々と開催されます。全国の火鍋愛好家や業界関係者は、ぜひ重慶国際博覧中心へ足を運び、この「重慶火鍋の街」の楽しさと、1000億元規模(約2兆円)に膨れ上がった火鍋産業の力強い躍動を肌で感じてください。
「火鍋IP」で観光消費を喚起!重慶の多角的な「ファンサービス」戦略
重慶の「ファンサービス」は、火鍋専列だけに留まりません。9月29日から10月31日まで開催される「第17回中国(重慶)火鍋美食文化祭」では、火鍋に関する様々な特典が提供されます。国慶節のゴールデンウィーク期間中には、約20の有名火鍋ブランドが、街の景色、川の景色、庭園の景色を火鍋の宴と融合させ、河沿いに1.2キロメートルにわたる「江岸火鍋宴」を創り出します。
白居寺大橋の下には、テーマを「インターステラー(宇宙を旅する)」とした「重慶火鍋天下宴」が登場。川沿いの夜景と橋の空間を組み合わせ、没入感のある体験を演出します。同時に美食ライブ配信や業界対談イベント「麻辣風雲説」も開催されます。さらに、1ヶ月間にわたる「重慶火鍋マラソン」もスタート。「川、崖、街、洞窟、天空、山、庭園」をテーマにしたチェックインルートが設定され、洪崖洞や南山などの観光名所と特色ある火鍋店が連携されます。市民や観光客は、これらのスポットで火鍋を味わいながらチェックインすることで、「火鍋コイ(中国で幸運の象徴)」の抽選に参加できるほか、美食消費券をオンラインで受け取り、オフラインで利用することで、消費を促進し、連休経済を活性化させます。
まとめ:都市ブランドと産業の融合が描く重慶の未来
「火鍋専列」は、国慶節と中秋節に向けた重慶の「ファンサービス」の幕開けを告げました。重慶は今、「都市ブランド(IP)と産業力」を融合させ、この山城の情熱と誠意を全国の観光客に伝えています。「中国火鍋の都」として、ここには特別列車が運ぶ文化的温かさ、産業チェーンが築き上げる産業の奥深さ、そして消費シーンが活性化する市場の賑わいがあります。これら三者が織りなす新しい消費エコシステムは、大型連休に麻辣(マーラー)の活力を注入するだけでなく、都市が独自のIPを駆使して文化観光消費の高度化を促進する生き生きとした未来図を描き出していると言えるでしょう。
元記事: kanshangjie






