中国のスマートフォンメーカーMeizu(魅族)の新型「Meizu 22」シリーズの発表を控える中、衝撃的なニュースが飛び込んできました。かつてFlymeの責任者を務め、「Meizu三銃士」の一人として知られる楊顔(Yang Yan)氏が、自身のWeiboアカウントでMeizuに対し、異例ともいえる挑発的な発言を連投しているのです。
楊顔氏は「Meizu 22を完全にぶっ壊してやる!」とまで言い放ち、この発言は単なるマーケティングではないと否定。さらには「彼らが想像もしない場所で苦痛をレベルアップさせる」とまで示唆しています。昨年にはMeizu 21 PROの発表会に特別講演者として登壇していた人物によるこの突然の「宣戦布告」は、中国テック業界に大きな波紋を広げています。
元Flyme責任者・楊顔氏、Meizuへ「宣戦布告」
Meizu 22シリーズの今月中の発表を目前に控え、事態は急展開しました。元Flyme責任者である楊顔氏が、自身のWeiboアカウントで「Meizu科技と激しく対立する」との意志を表明したのです。
彼は8月20日にも何度かMeizu科技に対して言及しており、ネットユーザーからの「これはマーケティング行為なのか?」という問いに対し、これを否定。さらに「一部は金銭のためだ」とも示唆し、その動機の複雑さをうかがわせました。
そして数日後、楊顔氏はMeizu科技が公式Weiboで公開したMeizu 22のティザー投稿をリツイートし、次のように発言しました。
「次に私は、Meizu 22がその使命を『果たせなくする』ことに尽力する(すごいのは、たとえそれがうまくいかなくても、彼らが想像もしない場所で彼らの苦痛をさらにレベルアップさせる方法が私にはあるということだ:))。」
さらにネットユーザーへの返信では、「私は『基本的に果たせなくする』のではなく、『完全に果たせなくする』ことを望んでいる」と強調しており、その強い決意がうかがえます。
かつての「魂の人物」に何が?
楊顔氏は、MeizuのOSであるFlymeの「魂の人物」とまで称される存在でした。事実、昨年3月には、Meizu 21 PROの発表会に特別講演者として招かれ、FlymeのAI機能について語るために稀に復帰したばかりでした。
かつてはMeizuのOS開発を牽引し、同社の重要な製品発表の場にも顔を出していた人物が、なぜここまで公然と古巣に対して「宣戦布告」するに至ったのか、その具体的な理由は現時点では明らかになっていません。
まとめ
Meizuの新型スマートフォン発表を直前に控える中、元幹部による異例の「宣戦布告」は、中国テック業界に大きな衝撃を与えています。楊顔氏とMeizuの間に何らかの確執があったのか、それとも別の思惑があるのか、その動機は依然として謎に包まれています。
今後のMeizu 22の発表、そして楊顔氏の動向によって、この騒動がどのように展開していくのか、中国のテックニュースから目が離せません。日本の読者にとっても、中国テック企業の内部事情を垣間見ることができる興味深い出来事として、今後の情報に注目が集まるでしょう。
元記事: mydrivers
Photo by Anete Lusina on Pexels