Appleの紛失防止タグAirTagに待望の次世代モデルが登場するかもしれません。その名も「AirTag 2」と目されており、9月10日にも開催されると噂の秋の新製品発表会でサプライズ登場するのではと期待が高まっています。この情報は、著名なテクノロジーメディアであるMacRumorsが最初に報じ、AirTag 2の主要な進化ポイントを詳細に予測しています。第2世代のUWBチップ搭載による検索範囲の拡大、セキュリティ機能の大幅強化、そしてバッテリー残量警告の改善など、ユーザーの「探し物」体験を根本から変える可能性を秘めた新モデルに、世界中のAppleファンが注目しています。
AirTag 2、待望の進化!探し物をもっと正確に、もっと安全に
新UWBチップで探索範囲が飛躍的に拡大
まず注目すべきは、AirTag 2がAppleの第2世代UWB(超広帯域無線)チップを搭載するという点です。このチップはすでにiPhone 15/16シリーズやApple Watch Ultra 2に採用されており、その高性能がAirTag 2にもたらされることになります。BloombergのMark Gurman記者によると、この新モデルの探索範囲はなんと現行モデルの約3倍に拡大されるとのこと。iPhone 15やiPhone 16に搭載されている「正確な場所を見つける」機能と同様に、60メートル以内でピンポイントの方向指示が可能になると予想されています。これにより、家の中で鍵が見つからない、公園で荷物を置き忘れた、といった状況でも、より迅速かつ正確に探し物を見つけ出せるようになるでしょう。
セキュリティ機能が大幅強化!分解しにくい設計に
次に、セキュリティ面でもAirTag 2は大きく進化します。新モデルでは、内蔵スピーカーがより分解しにくい設計になるとのこと。これは、AirTagを悪用して人を追跡したり、違法な目的で物品を追跡したりする行為を防ぐための重要な改善であり、ユーザーの皆様がAirTagをより安心して利用できる環境を整える狙いがあります。Appleがプライバシーとセキュリティを重視している姿勢が、この改良からも伺えます。
バッテリー管理と未来の連携機能も進化
バッテリーの持続時間とユーザー体験の面でも、AirTag 2は新たな変化をもたらします。iOS 18.6ベータ版のコードには「低残量」「極低残量」という新しいバッテリー警告が表示されることが確認されており、より詳細な残量通知が提供されるようになるでしょう。これにより、ユーザーは「探す」アプリでAirTag 2のバッテリー残量をリアルタイムで確認し、電池切れによる追跡不能を事前に防ぐことが可能になります。
さらに、AirTag 2はAppleの空間コンピューティングエコシステムへの統合も進められるようです。天風国際証券のアナリスト、ミンチー・クオ氏によると、新モデルはAppleのVision Proヘッドセットと連携できる可能性があると示唆されています。具体的な用途はまだ不明ですが、Appleのスマートデバイス間での相互作用が無限に広がる未来への期待が高まります。
継続される安心と、未来への展望
信頼のCR2032コイン型電池は据え置き
一方で、バッテリーの設計に関しては、AirTag 2で大きな変更はないようです。Gurman記者は、新モデルも引き続きCR2032コイン型電池を使用し、ユーザーはこれまで通り年に一度程度の交換が必要になるだろうと述べています。これはやや保守的な選択にも見えますが、CR2032の信頼性と入手しやすさを考慮すれば、合理的な判断と言えるでしょう。
まとめ
Appleの秋の新製品発表会が近づくにつれて、AirTag 2に関する詳細な情報が明らかになっていくことでしょう。Appleエコシステムにおける重要な一環として、AirTag 2の登場は、ユーザーの探し物のストレスを大幅に軽減し、より安全で便利なスマートライフを提供するものと期待されます。特にUWBチップの進化による検索精度の向上と、セキュリティ対策の強化は、日本を含む世界中のユーザーにとって大きなメリットとなるはずです。Vision Proとの連携が実現すれば、私たちの生活における探し物の概念そのものが変わるかもしれません。正式な発表を心待ちにしましょう。
元記事: pcd
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