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中国ゲーム業界、TGSで存在感!版号活況の一方で市場は明暗

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2025年9月、中国ゲーム業界は活発な動きを見せました。多数の新作ゲームに版号(リリース許可)が発行され、中には日本でも人気の高い輸入タイトルも含まれています。また、東京ゲームショウ(TGS 2025)では、史上最大規模の会場で中国メーカーが目覚ましい存在感を示し、大作のPS5版実機デモが初公開されるなど大きな注目を集めました。しかしその一方で、中国ゲーム市場全体の収入は前年比で減少傾向にあり、大手網易(NetEase)の大型MMORPG『射雕』がわずか1年半でサービス終了を発表するなど、明暗が分かれる状況となっています。本記事では、このダイナミックな中国ゲーム業界の最新動向を深掘りします。

中国ゲーム市場の最新動向:版号発行と市場収入の明暗

9月の版号発行状況:重磅タイトルが続々登場

2025年9月、中国では合計156件のゲームに版号(リリース許可)が発行されました。国産が145件、輸入が11件と、安定した発行ペースを維持しています。特に注目すべきは、輸入版号に『バックパック・バトル』や『デイヴ・ザ・ダイバー』、さらには去年のThe Game Awardsで年間ゲーム大賞を受賞した『アストロプレイヤールーム』といった日本でも人気の高い大作が含まれていたことです。国産タイトルでは、miHoYoの「崩壊」シリーズ新作『崩壊:因縁精霊』、網易(NetEase)の宇宙生活シミュレーション『星絵友晴天』、騰訊(Tencent)のオープンワールドRPG『帰環』など、各社の主力級が許可を得ました。これら新作の動向は、今後の中国ゲーム市場を占う上で非常に重要です。

8月市場収入は13%減:消費習慣の変化と新作不足が影響

一方で、中国ゲーム市場全体の8月の売上高は、前年同月比で13.01%の減少となりました。これは、ユーザーの消費習慣の変化と、市場を牽引するような「次世代のキラータイトル」の供給不足が複合的に影響したと分析されています。昨年同時期に『黒神話:悟空』のような現象級タイトルが市場を押し上げた高基数効果もあり、今年の市場はそれを補う新作が不足している状況です。特にモバイルゲーム市場と中国開発タイトルの海外市場売上が減少しており、業界全体が新たな成長戦略を模索していることが伺えます。

東京ゲームショウ2025に見る中国の存在感と注目タイトル

TGS 2025は過去最大規模に!中国メーカーが席巻

2025年9月25日に開幕した東京ゲームショウ(TGS 2025)は、「無限無尽の遊楽場」をテーマに掲げ、出展社数、ブース数ともに過去最高を記録しました。この国際的な舞台で、騰訊(Tencent)、網易(NetEase)、叠紙(Papergames)、鷹角網絡(Hypergryph)など、多くの中国大手メーカーが主力タイトルを携えて参加し、その存在感は例年以上に際立っていました。網易の『無限大』ブースでは試遊に30分待ちの長蛇の列ができ、騰訊の『モンスターハンター:トラベラー』や『Exoborne』、『勝利の女神:NIKKE』など、各社の注目タイトルが多くの来場者の関心を集めました。

『アークナイツ:終末地』PS5版実機デモが初公開

特に注目を集めたのが、鷹角網絡(Hypergryph)が開発する『アークナイツ:終末地』のPS5版序章全編実機デモです。PS5 Proで録画されたこのデモは、環境の動的な光影表現、破壊可能な地形、キャラクター切り替えや連携攻撃が可能な戦闘システム、そして3Dタワーディフェンス要素といったゲームの深い部分までが披露されました。DualSenseコントローラーの特性を活かした振動フィードバックなど、家庭用ゲーム機への深い適応も見せつけ、その高い技術力と完成度に多くのプレイヤーが期待を寄せました。本タイトルは、昨年のTGSで「日本ゲーム大賞2024」フューチャー部門を受賞しており、今回はPS5版での新たな魅力を発信しました。

大作MMORPG『射雕』の突然のサービス終了

開発費10億元の大作が1年半で幕を下ろす

TGSでの華々しいニュースの陰で、衝撃的な発表もありました。網易(NetEase)が手掛けた武侠MMORPG『射雕』が、2025年11月24日をもってサービスを終了すると発表したのです。2024年3月の正式サービス開始からわずか1年半。開発に10億元(当時のレートで約200億円相当)もの巨費が投じられたとされるこの大作は、IP(知的財産)契約の終了と運営戦略の調整が原因とされています。リリース当初からキャラクターデザインや最適化の問題が指摘され、思うような成果を出せずにいました。既存プレイヤーには、未消費の仮想通貨の返還や、網易の他タイトルでの特典が提供されますが、中国ゲーム業界における大型タイトルの厳しさを改めて浮き彫りにする出来事となりました。

まとめ

2025年9月の中国ゲーム業界は、版号の安定供給とTGSでの目覚ましい存在感という明るい側面と、市場全体の収入減や大型タイトルのサービス終了という厳しい現実が混在する、まさに激動の一ヶ月となりました。特にTGSでの中国メーカーの躍進は、日本のゲーム市場にとっても無視できない動きであり、今後さらに多くの中国発ゲームが世界市場、そして日本市場へと進出していくことが予想されます。一方で、大規模開発でも成功が保証されない厳しさは、業界全体への警鐘とも言えるでしょう。技術革新と市場競争が加速する中で、中国ゲーム業界の動向は、今後も世界中のゲーマー、そして日本のゲーム業界に大きな影響を与え続けることになりそうです。

元記事: chuapp

Photo by Afif Ramdhasuma on Pexels

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