Tencent Games傘下の北極光スタジオが、期待の新作FPS『灰境行者』(英語タイトル未定、直訳:グレーゾーンウォーカー)の初のトレーラーを公開しました。開発責任者である于海鵬(ユー・ハイポン)氏の「今からシューターを作っても遅くない」という言葉が示すように、本作は狩猟・奪宝をテーマとしたPvEvP(プレイヤー対プレイヤー対環境)シューターとして、業界の注目を集めています。TencentのFPS市場への本格参入と、北極光スタジオの新たな挑戦について、試遊会で得られた情報と共にお届けします。
製品の概要と開発者の挑戦
「想像力があれば何でもできる。未来は誰にも分からない」。これは9月の『灰境行者』極秘試遊会で、「今からシューター開発に着手するのは遅くないか?」という質問に対し、Tencent北極光スタジオ群総裁であり、本作のプロデューサーである于海鵬氏が答えた言葉です。
この言葉に象徴されるように、TencentはPvEvPシューターというジャンルに満を持して参入します。本作は、略奪と宝探しをコンセプトにした一人称視点(FPS)のクライアントゲームで、先日ついに初の予告編が公開されました。業界では「Tencentの四大スタジオ群がシューター分野に本格参入」「北極光スタジオが『無法法則(Undawn)』に続き、再びシュータージャンルに挑戦」といった議論が巻き起こり、公開されたPVや実機デモも、確かに「何かある」と感じさせる内容でした。今回は試遊会での体験とプロジェクトチームとの交流を通じて明らかになった情報をお届けします。
『灰境行者』のゲームプレイ詳細(現行開発段階)
現在開発中の『灰境行者』はどのようなゲームプレイを提供しているのでしょうか?シングルマッチの基本的な流れは以下の通りです。
- 各マッチは3人1組のチームが4組、合計12人のプレイヤーで構成されます。
- ゲーム開始前には、3種類の「職業」から一つを選択します。同じ職業を複数選ぶことも可能です。
- 「大槌(ダチョウ)」:特殊な耐衝撃シールドを持つ突撃盾役。
- 「烈焰(リエイェン)」:火炎放射器を装備し、比較的リスクを抑えてPVE(敵討伐)を進められる。
- 「幻影(ファンイン)」:制限時間内であれば武器を収納して隠密移動が可能で、戦術的な牽制を得意とします。
- 職業選択後、システムが提供する3つの武器セットの中から一つを選びます。
ゲームマップの2段階フェーズ
ゲームマップには大きく分けて二つの段階があります。
フェーズ1:「狩猟育成」段階(約9分)
- 4チームは遺跡宮殿内部の異なる場所に分散配置されます。
- 比較的複雑な地形の中で、散らばった武器、薬品、物資パックなどを捜索し、物資を獲得します。
- マップ内には様々なモンスターが存在し、これらを倒すとゲーム内通貨「代币(ダイビ)」を獲得できます。「代币」はショップで高級防具、弾薬、特殊戦術アイテム、味方蘇生キットなどを購入する際に使用します。
- この段階は主にPVEによる自己強化が目的で、他のチームとの遭遇確率は比較的低い印象です。
フェーズ2:「奪宝決戦」段階
- 9分が経過すると、マップ全体に持続的なダメージが発生し、プレイヤーは複数の「奪宝決戦」エリアへの入口へ向かうよう促されます。設定上、灰境世界が不安定なため、この「奪宝決戦」エリアもランダムに変化します。
- 現在の「奪宝決戦」エリアは森林マップのみですが、雨天、雪地、夜間の3種類の天候/時間帯がランダムに出現し、それぞれ視覚的な影響が大きく異なります。
- このエリアでは、かつて存在した「門」や崩れた壁などはなく、いくつかの小さな小屋が点在するのみです。全体的な視界は開けていますが、マップが暗いことが多く、見通せる範囲は広くありません。
- この段階では物資の捜索はほとんどなく、プレイヤー間の特殊な高価値アイテム「大金(ダージン)」の争奪戦、そして安全な脱出地点とヘリコプター(どちらも2か所ランダム出現、脱出には一定時間経過が必要)の確保がメインとなります。
- 「大金」を獲得したプレイヤーの位置は、マップ上に常に表示されます。
- 「奪宝決戦」エリアにも奇妙な生物が存在します。夜間には鹿の頭をしたモンスター、雪地にはブヨブヨした小型モンスター、雨天には「監視カメラ」のようなモンスターが出現します。
まとめ
『灰境行者』は、PvEとPvPが巧みに融合した独自のゲームシステムと、フェーズごとに異なる戦略が求められる深みのあるゲームプレイが特徴です。Tencentが満を持して送り出すFPSとして、その開発は業界内外から大きな注目を集めています。
北極光スタジオが描く「未来は誰にも分からない」という言葉の通り、本作が今後のFPSジャンル、そして日本を含むグローバルゲーム市場にどのようなインパクトを与えるのか、その続報に期待が高まります。FPSファンにとって、新たな興奮と挑戦の機会となる可能性を秘めたタイトルと言えるでしょう。
元記事: news
Photo by Mikhail Nilov on Pexels












