中国ゲーム業界の巨頭Funplusが、SFストラテジーRPG(SLG)の新作を立て続けにリリースし、そのうちの一作が早くも複数国の無料ゲームランキングで上位に食い込むなど、大きな注目を集めています。近年、世界的に人気を博す「カジュアル化SLG」のトレンドに、同社がいかに本格的に参入し、既存の成功体験を超えようとしているのか、その戦略と具体的な動きを深掘りします。
「カジュアル化SLG」トレンドの波に乗るFunplus
近年、モバイルゲーム市場で最もホットなジャンルの一つが「カジュアル化SLG」です。Funflyの『Last War』、点点互動(DotEmu)の『Whiteout Survival』や『Kingshot』といったタイトルが瞬く間にカテゴリーのトップに躍り出たことからも、その勢いは明らかです。従来の複雑なSLGに、手軽に楽しめるカジュアルな要素を組み合わせることで、より幅広いユーザー層を獲得しています。
Funplusは、これまでの海外展開で大成功を収めてきたSLG大手の筆頭であり、莉莉丝ゲームの『万国覚醒(Rise of Kingdoms)』と並んで、『State of Survival』は特に大きなヒットを記録しました。しかし、単に副次的なミニゲームでユーザーを引き付けるだけでなく、この新たなトレンドに本格的に対応するため、同社は自社でカジュアル化SLG製品の開発・投入を進めています。昨年11月からテスト配信を開始したカジュアルSLGモバイルゲーム『Tiles Survive』は、すでに累計で5000万元(日本円で約10億円以上)を超える売上を達成しており、その戦略の有効性を示しています。
注目の新作SF SLGと中国国内での版号取得
そして今週、Funplusは新たなSF SLG製品『Foundation:Gala…』をリリースし、これが既に複数国の無料ランキングで上位にランクインする快挙を達成しています。これは、同社がカジュアル化の波に乗りつつも、その得意とするSLGジャンルで革新を続けている証と言えるでしょう。
さらに、Funplusの中国国内事業を担う主体である趣加は、10月22日に行われた中国政府による新たな版号(ゲームのリリース許可証)の発行において、『太吾绘卷:天幕心帷』(モバイル版/PC版)と『多元宇宙:暗夜危机』の2つの版号を無事取得しました。中国ではゲームを正式にリリースするためにこの版号が必須となるため、これらのタイトルが今後市場に投入されることが確実となり、同社のラインナップ拡充にも期待が高まります。
まとめ
Funplusは、カジュアル化SLGという新たな市場トレンドに迅速に適応し、すでにその成果を上げ始めています。既存のヒット作で培ったSLG開発のノウハウと、カジュアル要素を巧みに組み合わせることで、今後もグローバル市場での存在感を一層高めていくでしょう。特にSFジャンルでの新作成功は、その技術力と市場洞察力を改めて証明するものです。中国国内での版号取得も順調に進んでおり、同社のゲームポートフォリオはますます多様化し、世界中のゲーマーを魅了するタイトルが増えていくことが予想されます。日本市場においても、Funplusの動向は、他社のカジュアルSLG戦略や今後の市場競争に大きな影響を与えることになりそうです。
元記事: gamelook
Photo by Craig Adderley on Pexels












