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中国オンライン文学の巨星・閲文、AIでIP新時代を切り拓く!

AI content creation AI media innovation - 中国オンライン文学の巨星・閲文、AIでIP新時代を切り拓く!

中国のオンライン文学プラットフォーム最大手である閲文(Yuewen)グループが、先日マカオで「2025閲文IP盛典」を開催しました。このイベントでは、IP(知的財産)の創造から派生ビジネスまで、その全産業チェーンにおける最新の成果と革新的な取り組みが披露されました。特に注目を集めたのは、「IP+AI+エコシステム」という戦略の深化です。AI技術が作家の創作支援からIPのメディアミックス展開、さらにはバーチャルキャラクターの活用に至るまで、あらゆる段階で融合され、業界の生産性と効率性を飛躍的に向上させている様子が明らかになりました。次世代のクリエイター育成にも力を入れ、新たな才能が続々と登場しています。

AIがIP創造と展開を革新する「IP+AI+エコシステム」戦略

今回の「2025閲文IP盛典」の最大のハイライトは、閲文グループが推進する「IP+AI+エコシステム」戦略の具体的な成果でした。AI技術は、多岐にわたるプロセスに深く浸透し、その可能性を広げています。

例えば、小説から漫画への自動生成、人気IPの古典的なシーンのデジタル再現、さらにはAIバーチャルキャラクターと作家がステージ上で交流するといった革新的な試みも登場しました。2025年10月に始動したAI漫画計画では、すでに数千もの作品が生成され、そのうち26作品は再生数が1億回を突破。この生産効率は、業界平均をはるかに凌駕しています。

閲文は「作家助手」「版権助手」「漫画助手」という3つの主要なAIツールチェーンを構築しており、IPのライフサイクル全体をAIが支援することで、作家の創作支援、著作権管理、漫画制作の効率化、コスト削減、品質向上を実現しています。

次世代の才能が続々登場!多様なIPが市場を席巻

閲文グループは、多様なジャンルのオンライン文学作品を輩出し続けています。今年の年間栄誉リストでは、ユーザー投票に基づく「月間チケットシステム」が評価基準となり、サスペンス、仙侠(せんきょう、仙人が登場する武侠ファンタジー)、SFといった多様なテーマの作品が「年間影響力作品」として選出されました。

特に注目すべきは、SF作家の「遠瞳」氏が『深海余燼』で「年間優秀作家」を受賞し、新作『異度旅社』も影響力作品に名を連ねたことです。また、中国の「95後」(1995年以降生まれ)の若手作家たちの活躍も目覚ましく、Awespecオースペック、鶴守月満池、季越人氏らが「年間新鋭作家」に輝きました。新規契約作家の実に65%をこの年代の作家が占めており、オンライン文学界の未来を担う新たな才能の台頭が鮮明になっています。

メディアミックスから派生商品、異業種コラボまでIPビジネスが爆発的成長

閲文グループのIPは、メディアミックス(改編)市場でも圧倒的な存在感を示しています。データによると、2025年の人気ドラマおよびアニメランキング上位作品の多くが閲文IP原作となっています。具体的には、ドラマ市場トップ10の5作品、アニメ市場トップ10の9作品が閲文のコンテンツから生まれています。

実写ドラマ『凡人修仙伝』、アニメ『詭秘之主』、ゲーム『斗羅大陸:猟魂世界』などの成功事例は枚挙にいとまがありません。中でもオーディオドラマ『大奉打更人』は、再生回数100億回を突破し、業界の新記録を樹立しました。

さらに、短編ドラマや漫画、派生商品、バーチャルキャラクター、異業種コラボといった多角的なビジネス展開も加速しています。2025年には、閲文IPの派生商品のGMV(流通取引総額)が11億元(約230億円)を突破。『全職高手』のコレクションカードや、オリジナルキャラクター「酱酱(ジャンジャン)」シリーズのフィギュアなどが大人気を博し、ぬいぐるみに至ってはオンライン販売開始と同時に即完売するなど、消費者からの絶大な支持を集めています。

また、『一人之下』からはバーチャルアイドルユニット「異人男団」が誕生し、キャラクターが「年間IPイメージ」を受賞。郎酒と『慶余年』、OPPOと『全職高手』といった異業種間のコラボレーションも成功を収め、「年間IP連動大賞」を受賞するなど、IPの商業的価値の多角的な広がりが証明されています。

まとめ

今回の「2025閲文IP盛典」は、閲文グループがAI技術を最大限に活用し、オンライン文学IPの創造から育成、そして多角的なビジネス展開まで、そのエコシステム全体をいかに強化しているかを浮き彫りにしました。AIによる効率化と、新世代作家の台頭、そしてメディアミックスと派生商品における爆発的な成長は、中国のコンテンツ産業が新たな局面を迎えていることを示しています。

このような動きは、日本のコンテンツ産業にとっても大きな示唆を与えます。AIが創作活動やIP展開に与える影響、そして多様なビジネスモデルでIP価値を最大化する戦略は、国境を越えて共通の課題と機会をもたらすでしょう。中国発のIPが世界市場で存在感を増していく中で、今後の閲文グループの動向、そしてAI技術がコンテンツ産業に織りなす未来から目が離せません。

元記事: pcd

Photo by Markus Winkler on Pexels

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