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硬派FPS『Squad: Dawn Offensive』試遊レポ:リアルな戦場と新手への挑戦

military simulation realistic battlefield - 硬派FPS『Squad: Dawn Offensive』試遊レポ:リアルな戦場と新手への挑戦

『Squad: Dawn Offensive』は、人気ハードコアFPS『Squad』の中国版として、TencentとOffworld Industriesが共同で開発を進めています。急速にゲーム展開が速くなるシューターが多い中、本作はプレイヤーを「真の戦場」へと引き戻すことを選択しました。大規模な50対50のPVP戦闘、多兵種連携、情報・後方支援・指揮が一体となった現代戦場の雰囲気を重視。Unreal Engine 5で強化されたグラフィックや、中国版独自の初心者向け調整、そしてコミュニティ主導の育成システムが導入されるなど、その全貌がメディア向け品評会と試遊を通じて明らかになりました。

戦術の極致:リアルな戦場体験を追求する中国版『Squad』

「隊長を撃つな、見境なく撃つな!」――これは5月16日に開催された『Squad: Dawn Offensive』メディア品評会の会場で、味方から誤射されたばかりの小隊長が、チーム内ボイスチャットで叫んだ一幕です。このエピソードが象徴するように、『Squad: Dawn Offensive』は、リアルな戦場の緊張感を徹底的に追求するミリタリーシムFPSとして注目を集めています。

本作は、多兵種が連携する最大100人規模(50対50)の大規模PVPシューターであり、現代戦における情報、後方支援、指揮が密接に連携する作戦の雰囲気を忠実に再現しています。先日公開された初のプロモーションビデオでも、歩兵、車両、多様な戦場設備が登場。特に注目すべきは、兵士がロケットランチャーを発射する前に、背後の安全を確認する細やかなモーションです。これは目立たないながらも、ゲームが戦術的な手順と現実のディテールをどれほど重視しているかを示しています。

友軍誤射(フレンドリーファイア、FF)は、『Hell Let Loose』や『Arma』シリーズ、そして『Squad』といった戦術連携を重視するFPSの最も重要な特徴の一つです。FFの存在は、現実の戦場におけるプレッシャーを模擬し、「戦場規律」をゲームシステムに組み込むことで、プレイヤーの戦闘ロジックと意思決定に大きな影響を与えます。まさに、戦場にいる人間のように行動することをプレイヤーに促すのです。

新旧プレイヤー共存への挑戦:初心者向け調整と「軍旅之路」

しかし、友軍誤射の存在は、同時にゲームの敷居を著しく高める要因でもあります。過去の『Squad』に関する初心者向けガイドでは、「最初に学ぶべきは、味方を負傷させた後に『sorry』とチャットすることだ」と冗談交じりに語られるほど、敵味方識別でつまずく新兵が後を絶ちませんでした。

今回の試遊版では、初心者プレイヤーへの配慮として、友軍識別マークや友軍ダメージ通知がより目立つ位置に表示され、倒れた後に蘇生された際の体力回復量も、国際版よりも多く設定されていました。これらの調整は、新規プレイヤーがスムーズにゲームに参加できるようにするための工夫です。

一方、これらの変更に対して古参プレイヤーからは、「識別マークの視認性向上は、戦場の没入感を損なわないか?」という懸念の声も上がっています。これに対し、ゲームのプロデューサーである北子氏は、総合的なバランスを考慮し、今後のテスト状況に応じてマークの表示範囲や明暗、透明度を継続的に調整し、没入感を保ちつつ新規プレイヤーに明確なヒントと誘導を提供していくと説明しました。

新規プレイヤーの誘導は、『Squad: Dawn Offensive』が直面する重要な課題の一つです。戦術連携型FPSの醍醐味は、もともと学習コストが高いという前提の上に成り立っています。連携推進、後方支援、指揮、ボイスチャットを通じた意思疎通といった要素は、プレイヤーが複雑な理解と練習のプロセスを経て初めて習得できるものです。しかし、一度このリズムを掴むと、プレイヤーは単に「敵を撃破した」というだけでなく、情報、位置、連携が段階的に戦果へと繋がっていく達成感を味わうことができます。

品評会では、北子氏が対戦車兵器の「重筒」(重ロケットランチャー)を例に挙げ、新旧プレイヤー間での情報取得の差を解説しました。新規プレイヤーは、遠くの敵兵がロケットランチャーを背負っているのを見ても、「ロケットランチャーを持った人がいる」という直感的な判断しかできないかもしれません。しかし、熟練プレイヤーにとっては、その存在が「小隊の存在」「自軍戦線の露呈」「装甲目標の探知行動」といった多層的な情報を意味します。個人の射撃スキルよりも、これらの総合的な情報こそが『Squad』の勝敗を分ける鍵となるのです。

こうした背景から、『Squad: Dawn Offensive』がより多くのプレイヤーを惹きつけ、長期的に定着させるためには、新人誘導に十分な設計とリソースを投入する必要があると考えられています。品評会では、コミュニティ主導の「古参兵が新兵を指導する」システム「軍旅之路(Military Journey)」が発表されました。これは「指導士官」「指導将校」「学院教授」の3つのラインで構成され、新兵の入門から成長までをサポート。称号や肩章などの視覚的な栄誉も用意され、プレイヤーの参加を促します。品評会での試遊にも同様の「古参兵指導システム」が導入されましたが、それでも冒頭の小隊長は味方の誤射を避けられなかったというエピソードが、このゲームの奥深さと難しさを物語っています。

環境とコンテンツの進化:UE5と新要素の示唆

昨年6月の版号取得時に発表された情報では、『Squad: Dawn Offensive』はUnreal Engine 5を採用し、原作の一部マップ、武器、キャラクターモデルを精緻にリマスターすることで、より没入感のある戦場環境を構築するとされていました。この点は、今回の試遊でもはっきりと体感できました。

今回公開された試遊マップは亜熱帯の島で、国際版のプレイヤーなら「三賢島」に相当すると推測できるでしょう。古いマップと比較して、新バージョンでは建物や路面のディテールが格段に豊かになっており、現地化された要素も追加されています。試遊中、マップ内の工場建物の壁には「生产安全,人人有责」(生産の安全は皆の責任)といった中国語のスローガンが印刷されているのを確認できました。

さらに、マップ全体の光と影の表現はオリジナル版よりも現実に近く、キャラクターモデル、武器、車両の質感も顕著に向上していました。特筆すべきは、植生の密度が増したことで、草木が密集した場所での索敵時には、植物の隙間から敵情を偵察する必要がある点です。これは確かに強い没入感をもたらしますが、同時に「異なるデバイス間で植生の表示効果に差が生じないか?」という公平性に関する疑問も生じました。

これに対し、ゲームプランナーの言帧氏は、公平性が最優先事項であると強調し、今後も異なるデバイス向けに最適化と調整を継続していくと述べました。

品評会の終盤では、開発中のリアルタイム昼夜・天候システムが披露されました。これにより、プレイヤーは雨天、濃霧、砂嵐、さらには洪水といった、より複雑な戦場環境に直面する可能性があります。デモビデオの最後には、隠されたサプライズとして、目が赤く光るゾンビのようなキャラクターが大雨の森の奥深くに現れるシーンがありました。言帧氏はこの詳細を語りませんでしたが、これは『Squad: Dawn Offensive』がPVE(プレイヤー対環境)プレイモードも探索していることを示唆しています。一部のプレイヤーにとって、このようなモードは比較的プレッシャーの低い対戦環境を提供し、よりライトなFPSプレイヤーを惹きつける可能性を秘めています。

まとめ:中国市場の次なる一手と日本への期待

現在、シューターゲームは中国国内のゲーム市場でトップクラスの競争が激しい分野です。Tencentだけでも、『灰境行者』、『穿越火线:虹』、『レインボーシックス シージ』の中国版など、複数の開発中タイトルがリリースを待っています。しかし、それぞれが推し進める細分化されたゲームプレイは異なります。この観点から見ると、すでに一定の人気と高いエンゲージメントを持つプレイヤー層を抱える『Squad: Dawn Offensive』は、ミリタリーシミュレーションというニッチな市場において、現在のところ直接的な競合製品が存在しません。

筆者の実際の試遊体験からも、このゲームの最大の魅力は、広大なマップ、リアルな戦場環境、そしてハードコアな戦術連携が一体となって生み出す没入感にあります。5〜9平方キロメートルに及ぶ大規模なマップ自体が戦場のスケール感を広げ、情報伝達、チーム連携、指揮系統が実際に機能し始めると、ゲームのテンポは一般的なFPSとは全く異なるものになります。

もちろん、新規プレイヤーにとってはゲーム初期に挫折感を味わいやすいかもしれません。筆者の試遊中に、あるチームメイトは何度も前線に突撃してはすぐに倒れ、リスポーン後も同じ行動を繰り返していました。これは、プレイヤーが無敵の主人公ではなく、広大な戦線の一兵士に過ぎないという『Squad』独特の体験を構成する重要な要素でもあります。

『Squad: Dawn Offensive』が中国市場でどのように成長し、そのユニークなゲーム体験が今後どのように進化していくのか、大いに注目されます。日本でもミリタリーシムやハードコアFPSのファンは多く、将来的には日本市場への展開や、中国版独自のPVE要素が国際版にもたらす影響など、期待と関心は尽きません。

元記事: chuapp

Photo by Dave H on Pexels

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