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小紅書が「有料ノート」機能を試験導入!クリエイターに新収益源か?

Xiaohongshu app Paid content mobile app - 小紅書が「有料ノート」機能を試験導入!クリエイターに新収益源か?

中国のライフスタイルSNS「小紅書(シャオホンシュー)」が、クリエイター向けの「有料ノート機能」の内部テストをひっそりと開始しました。これは、特定の記事コンテンツを有料化し、ユーザーが料金を支払うことで閲覧や関連素材のダウンロードが可能になるというものです。クリエイターに新たな収益化の道を開く試みとして、コンテンツ制作と消費の分野で大きな注目を集めています。現時点では招待制での提供ですが、その可能性と課題を探ります。

小紅書が試す「有料ノート」機能の詳細

新機能の概要とクリエイターへの門戸

「小紅書」は、写真や動画を中心としたライフスタイル系コンテンツが人気のSNSプラットフォームです。この度、一部のクリエイターを対象に、ノート(記事)の有料化機能の内部テストを開始しました。

この機能は、クリエイターが特定のノートコンテンツに価格を設定し、ユーザーがその料金を支払うことで全文閲覧や関連素材のダウンロードができるようになるというものです。プラットフォームのカスタマーサービスによると、現在のところは招待制で、まだ全面的には公開されていません。

参加条件としては、フォロワー数100人以上、過去90日間の規約違反歴がないこと、実名認証済みであることなどが求められます。

有料コンテンツの形式と価格設定

有料化できるコンテンツは、「公開設定」「ダウンロード許可」「オリジナル声明」を満たす図文ノート(画像とテキストで構成される記事)に限られます。

形式は、単体ノートの有料化と、連載小説や特集記事のようなシリーズものをまとめて有料化する「ノートコレクション」の2種類があります。

単体ノートには最低3枚の画像が必要、ノートコレクションは最低5本の長文ノート(各3枚以上の画像付き)が必要です。決済は小紅書の仮想通貨「薯币(シュービー)」で行われ、1薯币は概ね1人民元(約20円、為替レートによる)に相当します。設定可能な料金は最低1元から最高199元(約4,200円)までと幅広く設定されています。

ユーザーは有料コンテンツを試読後、残りの部分を閲覧するために支払いを行います。また、プラットフォームはスクリーンショット保護機能も導入しており、コンテンツの不正利用を防ぐ対策も施されています。

有料化のメリットと課題

小紅書は、この機能の導入意図として「クリエイターが広告や表現形式の制約に縛られず、コンテンツそのものに集中し、継続的な創作を通じて支持と報酬を得られるようにすること」を挙げています。

しかし、一部のクリエイターからは、一度有料設定されたノートは編集、非表示、撤回、削除ができないという制限があることに対し、コンテンツの柔軟性に関する懸念の声も上がっています。

コンテンツ有料化市場の動向と小紅書の挑戦

ユーザーの反応と競合プラットフォーム

新機能に対するユーザーの評価は分かれています。長らく無料コンテンツが主流だったプラットフォームだけに、「有料化に慣れるには時間がかかる」という意見がある一方で、「内容が本当に質が高ければ、支払うのは当然」という肯定的な声も聞かれます。

中国のコンテンツ有料化市場は競争が激しく、例えばQ&Aコミュニティ「知乎(Zhihu)」は会員購読を核に専門的な知識や経験、ストーリーを有料コンテンツとして提供しています。また、ByteDance(バイトダンス)が手掛ける「紅燭小説(Red Candle Novels)」も「無料+会員有料」モデルで差別化を図っています。

有料コンテンツの成功の鍵

インターネットアナリストは、コンテンツ有料化が専門分野のクリエイターにとって新たな収益チャネルとなる可能性を指摘しています。しかし、現在のところ、大規模で普遍的な成功モデルは確立されていません。

一般的な有料コンテンツは、知識共有や専門的な情報提供を特徴とするものが多く、読文(中国のWeb小説プラットフォーム)のような物語連載では、トップレベルの作品に有料化が集中する傾向にあります。

小紅書が、これまで無料が中心だったライフスタイルや共有型のコンテンツで、いかに質の高い有料コンテンツを供給し、ユーザーの有料習慣を育成できるかが今後の鍵となるでしょう。

まとめ

小紅書による有料ノート機能の試みは、中国のクリエイターエコノミーにおける新たな収益化モデル構築への一歩と言えます。クリエイターにとっては創作活動の持続可能性を高める機会となり、ユーザーにとってはより質の高い専門的なコンテンツにアクセスできる可能性を秘めています。しかし、長年の無料コンテンツ文化に慣れたユーザーの抵抗感や、競合の多い市場でいかに差別化を図るかなど、課題も山積しています。小紅書がこの挑戦を成功させ、日本のSNSプラットフォームにもその影響が波及するか、今後の動向が注目されます。

元記事: pcd

Photo by Karola G on Pexels

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