シンガポール発のAIネイティブ・フィンテック企業RockFlowが、この度数千万ドル規模の新たな資金調達ラウンドを完了しました。今回のラウンドは、中国の巨大テック企業であるアント・グループ(Ant Group)が主導し、Monolith Ventures、既存株主のLanchi Ventures、Forwest Capital、Evergreenが参加しました。RockFlowは、AIを活用した「All-in-One」の金融テクノロジー・プラットフォームを構築し、世界の多様な資産クラスをカバーすることを目指しています。特に注目されるのは、自然言語でユーザーの意図を理解し、データ分析からリアルタイム取引までを自動で行うAI投資パートナー「Bobby AI」の開発です。これは、金融におけるAIの役割が「補助ツール」から「意思決定の中核」へと加速的に変化していることを示唆しています。
AIが変革する次世代金融プラットフォーム「RockFlow」
RockFlowは、シンガポールを拠点とする革新的なAIネイティブ・フィンテック企業です。彼らのビジョンは、AIを駆使し、世界中のあらゆる資産クラスを網羅する「All-in-One」の金融テクノロジー・プラットフォームを構築することにあります。その中核を担うのが、投資家にとって24時間365日寄り添う「AI投資パートナー」Bobby AIです。従来のツールとは異なり、Bobby AIは自然言語を通じてユーザーのパーソナライズされた投資意図を深く理解します。そして、データ分析、戦略モデリング、バックテスト、さらにはリアルタイム取引といった一連のプロセスを自律的に実行します。市場での検証と迅速な反復開発を経て、Bobby AIは自律学習とインテリジェントな意思決定能力を備える方向へと進化しており、金融分野におけるAIの応用が「補助ツール」から「意思決定の中核」へと加速的に移行していることを明確に示しています。
グローバル展開と強固なコンプライアンス体制
RockFlowのグループは、近年、金融ハブである香港において重要なライセンスを取得しました。具体的には、香港証券先物取引委員会(SFC)から「第1種(証券取引)」、「第4種(証券に関する助言)」、「第9種(資産運用)」の認可を受けています。これにより、国際金融センターである香港で規制に準拠した金融サービスを展開するための強固な基盤が築かれました。さらに、同社はグローバルなコンプライアンス体制を確立し、世界各地の主要市場で証券会社、信託、ステーブルコイン、決済、デジタル銀行など、複数の金融ライセンスの申請を同時に進めていると報じられています。RockFlowは、今後数ヶ月以内にデジタル資産、RWA(Real World Assets:現実資産)、イベント契約、非上場企業の株式など、より多くの資産クラスをプラットフォームに統合する計画であり、AIエージェントの全資産クラス投資における応用領域を継続的に拡大していく方針です。
創業者のビジョンとAnt Groupの評価
RockFlowの創業者であるVakee氏は、「AIエージェント技術は、金融サービスの体験と入り口を根本から再構築しています。私たちのミッションは、AIを活用して本来複雑で専門的な金融サービスを極めて使いやすく、パーソナルなものにし、すべてのユーザーが簡単かつ快適な金融サービス体験を享受できるようにすることです。私たちは常にユーザー資産の安全性とデータプライバシーを最優先し、各国・地域の規制基準を厳格に遵守し、研究開発への投資を継続することで、AI製品が機能、安全性、コンプライアンスにおいて常に業界をリードすることを保証します」と述べています。
今回の資金調達を主導したアント・グループの代表者は、「RockFlowチームのAIと金融分野における深い統合能力と高い実行力を高く評価しています。従来の金融サービスには専門的な敷居が高いという長年の課題がありましたが、RockFlowはAIエージェント技術を通じてこの情報の壁を効果的に打ち破り、一般ユーザーが専門的なサービスにアクセスする難易度を大幅に下げ、まさにテクノロジーによる普恵(普遍的な恩恵)の価値を体現しています。私たちはその明確な潜在能力に注目しており、RockFlowがAIネイティブな金融アプリケーションにおいて、着実かつ革新的な探求を続けることを期待しています」と語り、RockFlowの技術が金融の民主化に貢献する可能性を強調しました。
まとめ
RockFlowの数千万ドル規模の資金調達、特にアント・グループの主導は、AIが金融業界で果たす役割が急速に拡大していることを改めて浮き彫りにしています。AIが単なる補助機能から、ユーザーの意図を理解し、自律的に意思決定を行う「投資パートナー」へと進化するBobby AIのようなプラットフォームは、金融サービスのあり方を根本から変える可能性を秘めています。厳格なコンプライアンス体制とグローバルなライセンス戦略を背景に、デジタル資産から現実資産までを網羅するRockFlowの挑戦は、今後の国際金融テクノロジーの方向性を占う上で非常に重要な一歩となるでしょう。日本においても、このようなAI駆動型フィンテックの動向は、金融サービスの高度化や利用者体験の向上に大きな示唆を与え、金融業界全体のイノベーションを加速させる可能性を秘めています。
元記事: pedaily
Photo by Airam Dato-on on Pexels












