尚界汽車(シャングジエ・モーター)の最新EV、Z7とZ7Tが全国で大規模な納車を開始しました。ファーウェイの革新的な技術が惜しみなく投入されたこれらのモデルは、896ラインの高性能レーザーレーダーを全車に標準搭載し、800Vの超高速充電や最大905kmの航続距離を実現。デザイン、実用性、そして最先端テクノロジーが融合した中国EVの新たな旗手について、詳しくご紹介します。
中国EVの新星「尚界Z7/Z7T」が本格始動
2024年5月30日、中国のEVメーカーである尚界汽車が、新型電気自動車「Z7」と「Z7T」の全国規模での大規模納車を開始したと発表しました。これらのモデルは、今年4月末に正式に市場投入されたばかりですが、早くもその存在感を高めています。
価格帯は、Z7が21.98万元から29.98万元(約470万円~640万円)、Z7Tが22.98万元から30.98万元(約490万円~660万円)と、先進技術を搭載しながらも競争力のある価格設定となっています。
デザインと実用性を両立したボディ
Z7とZ7Tは、共通のデザイン言語を採用しており、低重心で流線型のボディが特徴です。クールなランニングカースタイルを彷彿とさせる、低ドラッグデザインが目を引きます。ツインLEDヘッドライトや、フロントバンパー両側に配置されたエアダクトなど、スポーティーかつ機能的な外観です。
リアデザインは、どちらも貫通式テールライトを採用し、ワイドボディな視覚効果を演出しています。Z7Tは「シューティングブレーク」と呼ばれるワゴンとクーペの中間のようなスタイルで、リアがよりふっくらとした印象を与えます。
特に注目すべきは、Z7の車体サイズです。全長5036mm、全幅1976mm、全高1465mm、そしてホイールベースは3000mmと堂々たるサイズ。さらに、ハッチバック式テールゲートは開口部が966mmと非常に大きく、大型の荷物の積載も容易です。後席を倒せば、ラゲッジ容量は最大1582Lまで拡張可能となり、高い実用性を兼ね備えています。
ファーウェイ技術が支える最先端のドライビング体験
Z7とZ7Tの最大の魅力は、その心臓部にファーウェイ(Huawei)の革新的な技術が惜しみなく投入されている点です。
「ADS4.1」と高性能レーザーレーダーで自動運転を加速
全モデルに、ファーウェイが開発した「乾崑(けんこん)ADS4.1」高度スマート運転システムが標準搭載されています。これは、世界最高レベルとされるファーウェイ製896ラインレーザーレーダーと複数のセンサーを統合した複合ソリューションで、高精度な環境認識と状況判断を可能にします。
このシステムにより、マップデータなしで都市部でのナビゲーションクルーズアシスト(NCA)や、全自動駐車など、高度な運転支援機能が実現されています。
パワフルな走行性能と超長距離航続、800V超高速充電
パワートレインは、シングルモーター版とデュアルモーター版が用意されています。シングルモーター版は最高出力264kW(約359馬力)で最高速度220km/h。デュアルモーター版ではフロントに170kWモーターが追加され、最高速度は239km/hまたは242km/hに達します。
バッテリーには、全モデルにファーウェイ製の「巨鯨(Jujing)」バッテリーが搭載されます。標準モデルは81kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーですが、MaxおよびUltraバージョンには100kWhの三元系リチウム(NCM)バッテリーが採用されています。
中でも、Max版(後輪駆動)のCLTC航続距離は驚異の905kmを達成し、同クラスで最長を誇ります。さらに、800V超高速充電にも対応しており、わずか5分で200km以上の航続距離を回復できるという、非常に優れた充電性能を持っています。
快適な乗り心地を追求したサスペンション
サスペンションシステムは、全モデルでフロントにダブルウィッシュボーン、リアに5リンクを採用。上位モデルでは、エアサスペンションとCDC(連続可変ダンピング制御)電磁ダンピングシステムを選択可能で、ハンドリングの安定性と走行時の快適性を両立させています。
まとめ:中国EV市場の動向とファーウェイの存在感
尚界Z7とZ7Tの登場は、中国EV市場におけるファーウェイの技術力の高さと、その影響力の拡大を改めて示すものです。単なる部品サプライヤーに留まらず、車両開発の深い部分に関与することで、他社との差別化を図っています。
高性能な運転支援システム、超長距離航続、そして800V超高速充電といった最先端の機能は、世界のEV市場における中国の競争力をさらに高めるでしょう。これらの動きは、日本の自動車メーカーや関連産業にとっても、今後の市場戦略を考える上で無視できない要素となりそうです。
中国EV市場の熾烈な競争の中で、尚界Z7/Z7Tがどのように消費者から支持されるのか、今後の展開に注目が集まります。
元記事: mydrivers












