中国のテクノロジー大手シャオミ(Xiaomi)が、EV(電気自動車)事業でデザイン革命を起こそうとしています。驚くべきことに、元ランボルギーニのチーフエクステリアデザイナーであるファビアン・シュマルツ氏を招聘したことが明らかになりました。シュマルツ氏は、シャオミ車の欧州エクステリアデザインチームのリーダーとして、その辣腕を振るうことになります。ポルシェやランボルギーニで数々の名車を手掛けてきた同氏の加入は、シャオミEVのデザインにどのような革新をもたらすのでしょうか。中国EV市場の競争激化の中、シャオミの本気度が伺える動きとして、各方面から注目を集めています。
シャオミEV、デザイン革命へ!ランボルギーニからトップデザイナー招致
この度、シャオミが自動車業界の重要人物を引き抜いたとの報道が、大きな話題を呼んでいます。元ランボルギーニのチーフエクステリアデザイナー、ファビアン・シュマルツ氏がシャオミに正式に加わったのです。
シュマルツ氏は、シャオミ車の欧州エクステリアデザインチームを統括するリーダーとしての役割を担います。彼のこれまでの実績と経験は、シャオミEVのデザイン言語を再定義し、プレミアム感を高める上で不可欠な要素となるでしょう。特に、中国市場だけでなく、将来的にはグローバル市場を見据えるシャオミにとって、欧州デザインチームの強化は戦略的にも非常に重要と言えます。
ポルシェからランボルギーニまで。輝かしいデザイン歴
ファビアン・シュマルツ氏は、自動車デザイン業界で確固たる名声を持つデザイナーです。彼のデザインの才能は、ランボルギーニの最新モデル「テメラリオ(Temerario)」で存分に発揮され、その流麗かつアグレッシブなエクステリアは世界中のファンを魅了しました。
さらに、ランボルギーニ以前にはポルシェで活躍しており、数々の重要なモデルのデザインに携わっています。具体的には、人気スポーツカーであるポルシェ 718ボクスター、未来的なコンセプトカーであるポルシェ ビジョンGTコンセプト、そしてEV時代の幕開けを告げたポルシェ タイカン(原型はMission E)のデザインプロジェクトにも貢献しました。このような輝かしい経歴を持つシュマルツ氏がシャオミに加わることで、同社のEVデザインに大きな期待が寄せられています。
止まらない人材獲得合戦!BMWからも元デザイン責任者を
シャオミは、ファビアン・シュマルツ氏の招聘だけでなく、EV事業の人材強化に非常に積極的です。最近では、BMW iシリーズのデザイン責任者を務めていたカイ・ランガー氏も、長年のBMWグループでのキャリアを経てシャオミに合流したことが報じられました。ランガー氏は8月1日付でシャオミに入社しており、今回のシュマルツ氏の加入と合わせ、シャオミが世界中のトップクラスの自動車デザイナーを次々と引き抜いていることがわかります。
これは、シャオミが単なるスマートフォンメーカーから、本気でグローバルな自動車メーカーへと脱皮しようとしている強い意思の表れと言えるでしょう。各社の優秀な人材がシャオミに集結することで、今後のシャオミEVの製品開発、特にデザイン面での飛躍が大いに期待されます。
まとめ: 中国EV市場の動向とシャオミの挑戦
ファビアン・シュマルツ氏やカイ・ランガー氏といった一流デザイナーの獲得は、シャオミEVが単なる移動手段としての車ではなく、所有する喜びやデザイン性を重視した製品開発を目指していることを示唆しています。彼らの手によって生み出されるシャオミEVは、どのようなデザインアイコンとなるのでしょうか。既存の自動車メーカーとは一線を画す、新たな価値観を提案する可能性も秘めているでしょう。
世界最大の自動車市場であり、EVシフトが加速する中国において、シャオミのEV事業は今後、ますます競争が激化すると予想されます。しかし、強力なデザインチームを擁することで、同社はその競争を勝ち抜き、世界の自動車業界に大きなインパクトを与える存在となるかもしれません。日本市場においても、シャオミEVの今後の動向は、新たなトレンドを形成する上で注目すべき動きとなるでしょう。
元記事: mydrivers
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