2025年8月12日、Paradox Interactiveが贈る人気4X戦略ゲーム『Age of Wonders 4』に待望の新作DLC「執政官預言」がリリースされました。中国のゲームメディア「触乐(Chuapp)」は、パブリッシャーの招待を受け、この最新DLCを一足早く体験。その内容は「量が多くて満足できる上に、革新的」と絶賛されています。美学とゲームプレイの両面で進化を遂げた「執政官預言」は、兵種モジュール化というシリーズ最大の特色をさらに深化させ、プレイヤーに新たな戦略的選択肢と没入感あふれる体験をもたらすことでしょう。この記事では、DLCの主要な追加要素と、それがゲームにもたらす影響について詳しく見ていきます。
革新的な兵種モジュール化と戦略の深化
『Age of Wonders』シリーズの最大の魅力は、なんといってもその「兵種モジュール化」デザインにあります。これは、ゲーム内の兵種が複数の異なる特性を持つ「モジュール」の組み合わせによって構成され、その最終的な特性や強さがプレイヤーの選択によって決定されるという画期的なシステムです。このデザインは『Age of Wonders 4』でさらに進化し、発売以来数カ月おきにリリースされるDLCによって、新たなモジュールが追加され続けています。
これにより、プレイヤーはより多様な戦略的選択肢を手にし、飽きることなくゲームに没頭できます。一般的な4X(拡大、探索、開発、殲滅)ゲームと比較しても、『Age of Wonders 4』の戦術戦闘は非常に奥深く、兵種の特性を自由に構築できる点が特徴です。プレイヤーはゲーム開始時にリーダーをカスタマイズする際、物理形態、文化、社会特性、そして魔典という4つのモジュールから選択し、これらが後の兵士生産に大きく影響します。例えるなら、兵士はプレイヤーが自由に色を塗るキャンバスのようなもの。遠距離部隊が好きなら、遠距離攻撃にボーナスを持つ「エルフ族」を選び、文化でユニットダメージを増やす「蛮族文化」を組み合わせることで、弓兵に絶大な火力を与える、といった具合です。
DLC「執政官預言」の追加コンテンツ:新文化「建築家」の戦略的インパクト
「執政官預言」DLCは、その名の通り非常に充実した内容となっています。具体的には、以下の要素が追加されました。
- 2つの新界域(新マップ、新ストーリー)
- 2つの新種族
- 1つの新文化「建築家」
- 1種の新しいリーダー職級(リーダーのアップグレードに影響)
- 4冊の新魔典
- 4冊の新魔典によってアンロックされる複数の新兵種
中でも最も注目すべきは、新文化「建築家」です。この文化を選択すると、プレイヤーは特定の材料からユニークな資源を獲得し、専用の建築物を建造できるようになります。これにより、探索と拡大のフェーズにおいて、より深い戦略性が生まれます。
新文化「建築家」の二つの特徴
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極めて高い包容性:『Age of Wonders 4』には「理念」と呼ばれるデザイン要素があり、これはプレイヤーが領主をカスタマイズする際に選択する文化と社会特性に主に影響され、ゲーム内で選択可能な魔典(テクノロジーツリーのようなもの)や帝国発展(各種ボーナス)を決定します。通常、各文化は1〜2種類の特定の理念しか持ちませんが、「建築家」は全ての理念を網羅しています。これは、プレイヤーが自身の意図に応じて必要な理念を自由に選択でき、あらゆるプレイスタイルを実現できることを意味します。
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ユニークな建築物「記念碑」:「建築家」は、独自の建築物である「記念碑」を建造できます。この記念碑は、プレイヤーが選択した理念に応じてユニットに特定の追加属性ダメージを与え、さらに非常に大きな経済的ボーナスをもたらします。ただし、記念碑の建造には新たな資源「奇跡の石」が必要です。この「奇跡の石」は、自身の領地内にある魔法材料(ゲーム内の特殊資源)の区域から獲得できるほか、魔法材料を持つ他のプレイヤーやAIとの交易でも入手可能です。このシステムにより、将来のPvPやPvEでは、魔法材料を巡る激しい争いが展開されることが予想されます。
「執政官預言」で追加される新種族「極楽」と「建築家」文化の組み合わせも非常に興味深い戦略を生み出します。「極楽」は防御能力が高い反面、攻撃能力が不足しているため、記念碑がもたらす追加ダメージがその弱点を補完できます。さらに、プレイヤーが善良陣営を選択すれば、治療スキルを獲得して部隊の防御能力を一層強化できるほか、中立勢力との関係を良好に保ちやすくなり、交易を通じて「奇跡の石」を安定的に入手することも可能になります。
幻想的な美学と新たな世界観
「執政官預言」のビジュアル面も高く評価されています。特に、「星神」のイメージは、幻想的な美しさに満ちています。燃える聖なる炎の長剣を手にし、光輪を纏い、正義の女神のように両目を覆った四翼の天使は、まさに執行者の威厳を放っています。一部のプレイヤーからは「今回のDLCだけでなく、ゲーム全体で最も美しく、神聖なユニットかもしれない」との声も上がるほどです。
新たに追加されたマップ「エムノラ之環」もまた、その特色ある世界観でプレイヤーを魅了します。物語は、神格者が幾重もの試練を乗り越え、仲裁官最高評議会に到達し、邪悪な存在「ウラス」に共同で対抗する同盟を結ぶというものです。無限の虚空によって各区域が隔てられ、それぞれの区域には多くの神族ユニットと古代の奇観が配置されており、まさに「神界」の光景が広がっています。多くのプレイヤーが「私のファンタジー世界への想像を完璧に満たしてくれる」と絶賛しており、没入感を一層深めてくれるでしょう。
まとめ
『Age of Wonders 4』DLC「執政官預言」は、ゲームプレイの深さ、グラフィックの美しさ、そしてコンテンツのボリュームの全てにおいて、非常に意欲的な作品と言えます。独自の革新性によってゲームのフレームワークを拡張し、プレイヤーにこれまでにない戦略的選択肢を提供しています。『Age of Wonders 4』のプレイヤーはもちろんのこと、奥深い4X戦略ゲームに興味がある方にも、このDLCは強くお勧めできます。
Paradox Interactiveが定期的に質の高いDLCを提供し続けることで、本作は今後も長く、多くのプレイヤーを惹きつけ続けることでしょう。
元記事: chuapp
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