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中国・深夜の居場所はどこへ?ネットカフェが語る若者の10年

Chinese internet cafe Gaming cafe night - 中国・深夜の居場所はどこへ?ネットカフェが語る若者の10年

深夜、都市の喧騒が静まり返る頃、行き場を失った若者たちはどこへ向かうのでしょうか? 中国で2000年に生まれ育った一人のライターが、16歳から26歳までの10年間で体験したネットカフェの劇的な変遷を語ります。パンデミックがもたらした社会の変化、そして再び活気を取り戻しつつあるネットカフェの現状を通して、現代中国のゲーマー文化と若者のライフスタイルの移り変わりを深掘りします。

2016年〜2020年:パンデミックが奪った「自由な居場所」

筆者が16歳だった2016年、反抗期真っ只中で家を飛び出し、夜を明かす場所を探すのはそう難しいことではありませんでした。数百元(日本円で数千円)あれば、温浴施設やマッサージ店で快適な一晩を過ごし、モバイルゲームを楽しむことができました。数十元なら、ネットカフェでナイトパックを利用し、お湯を注ぐだけのカップ麺を片手に丸一日ゲーム三昧。たとえ一文無しでも、マクドナルドや銀行のATMブースで携帯電話を充電しながら夜を明かすことができたのです。当時は24時間営業の場所がまだ多く、若者にとっての自由な「居場所」がそこかしこに存在していました。

しかし、2020年、20歳になった筆者を襲ったのは、突如として始まったパンデミックによる都市の封鎖でした。公共の空間は軒並み閉鎖され、お金を払っても身を置く場所が見つからない時代に突入します。当時のネットカフェは、まるで映画に出てくる地下カジノのように、シャッターを半分だけ開けては客を入れ、再び鍵を閉めるという秘密裏の営業を余儀なくされていました。そして2022年の冬、筆者は警察の突入に遭遇し、健康コードが赤色(行動制限の対象)となり、コンテナ改造の隔離施設に連行されるという、厳しい体験をすることになります。それは毛布も暖房もない、極寒の夜でした。

2022年〜2026年:変貌するネットカフェと新たな選択肢

22歳になった2022年には、都市から24時間営業の店がさらに姿を消していました。多くのマクドナルドは夜11時には閉店し、温浴施設は次々と倒産。ネットカフェも閉鎖が相次ぎ、たとえ新規オープンする店があっても、設備や環境、客足は以前とは比べ物にならないほど悪化していました。代わりに台頭してきたのが「eスポーツホテル」です。これらは「公共場所」としての規制を受けにくいためか、急速に人気を集めていきました。

筆者の近所の、かつて最高級だったネットカフェは、長期間の休業中に水漏れで水浸しになるという悲劇に見舞われました。ポンプで水を排出した後、再開した店はカビと排水の悪臭が充満し、ゴキブリがそこらじゅうを這い回るような劣悪な環境に。数百元もの残高がありながら、筆者は二度とその店を訪れることはなく、やがてそこはビリヤード場へと姿を変えました。

そして現在、26歳になった2026年。かつての日常が戻ったかのように見えますが、大学の校門や24時間営業のマクドナルド、閉店した温浴施設、行きつけだった書店やバーは、今も閉まったままです。しかし、驚くべきことに、ネットカフェのビジネスは再び活気を取り戻しつつあります。かつて閑散としていた店には行列ができ始め、価格は高騰。数十元で一日中遊べた時代は遠い昔となり、今や1時間数十元、個室に至っては50元(約1000円)という「破格」の料金設定です。割引キャンペーンを駆使しても、実質的な料金計算は複雑になり、以前よりは確実に高くなっています。

まとめ:復活の兆しと残された課題

それでも、他のオフラインエンターテイメントと比較すれば、ネットカフェは依然として最高のコストパフォーマンスを誇る選択肢です。客足の急増から見ても、ネットカフェは再び「儲かるビジネス」へと変貌を遂げているようです。禁煙エリアの設置や、高性能ゲーミングデバイスのレンタルサービスなど、かつての不衛生なイメージを払拭するような改善も見られます。

数年が経過し、オフラインの生活は徐々に回復しているように見えます。しかし、筆者がかつて抱いていた「深夜3時にふらりと出かけて、フライドポテトを食べる」といった、自由気ままな深夜の楽しみは、まだ実現が難しいようです。パンデミックが変えた社会、そしてネットカフェという空間の変遷は、単なるビジネスの変化だけでなく、若者のライフスタイルや居場所のあり方そのものに大きな影響を与え続けているのです。

元記事: chuapp

Photo by RDNE Stock project on Pexels

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