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『ステラブレード』監督AI絵で『ニーア』デザイナーが激怒!泥沼化した騒動の顛末

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近年、AI生成アートを巡る論争がゲーム業界を賑わせています。その発端となったのは、人気ゲーム『剣星(ステラブレード)』の総監督であるキム・ヒョンテ氏が公開した一枚の祝賀イラストでした。これは、『ニーア』シリーズの生みの親であるヨコオタロウ氏が『エヴァンゲリオン』の新たなプロジェクトを手がけることへの祝福として描かれたもの。しかし、そのイラストに描かれた『エヴァ』のアスカと、『ニーア』の象徴的キャラクター「エミール」の頭部の描写が、『ニーア オートマタ』のキャラクターデザイナーである松田義和氏の逆鱗に触れる事態に発展しました。AIによる著作物の無断利用、その後のブロック騒動、そしてクリエイター同士の間に生じた深い溝。一体何が起こったのでしょうか。

AI生成アートが引き起こしたゲーム界の波紋

『ステラブレード』監督による祝賀イラストと『ニーア』デザイナーの指摘

今回の騒動は、キム・ヒョンテ氏が公開した一枚のイラストから始まりました。この絵は、『エヴァンゲリオン』のアスカが、『ニーア』シリーズで有名なキャラクター、エミールの頭蓋骨の山の上に立つという構図。ヨコオタロウ氏へのユニークな祝辞として公開されたこの作品でしたが、『ニーア オートマタ』のキャラクターデザインを担当した松田義和氏が、そのイラストを一目見て「これはAI生成されたものだ」と指摘したのです。

松田氏は、絵に描かれたエミールの頭部が、自身が手掛けたオリジナルのデザイン(特徴的な塗装パターンや目の部分の開口部など)を、AIが直接「盗用」したものだと強く非難しました。彼は自身の作品がこれほどまでに無神経にAIに利用されたことに深い憤りを覚え、「自分の作品がこれほどまでにAIに無頓着に与えられたのを見たことがない」とソーシャルメディア上で心情を吐露しました。

ブロック騒動と「最悪の言い訳」

火に油を注いだ不可解な対応

事態はさらに泥沼化します。松田氏の指摘に対し、キム・ヒョンテ氏はまさかの行動に出ました。なんと、松田氏のアカウントをブロックしたのです。この行為は、多くのゲームファンやクリエイターの間で大きな波紋を呼び、「火に油を注ぐ」結果となりました。

疑惑の目が向けられる中、キム氏は釈明に追われます。彼が提示した弁明は、「ブラウザの拡張機能である『Blue Blocker』の誤操作によるもの」というものでしたが、これに対し松田氏は即座に反論。「これまで見た中で最悪の言い訳だ」と切り捨てました。さらにキム氏は「そうかもしれないが、これが現実だ。人生は時として残酷なものだ」と返答し、溝は深まるばかりでした。

深まるAIと著作権、そして残された課題

最終的にキム・ヒョンテ氏は謝罪しましたが、この騒動は二人のクリエイター間の友情に修復不可能な亀裂をもたらしました。松田氏は、キム氏のゲーム業界における貢献は認めつつも、「今後Shift Up(キム氏が率いる会社)のゲームはプレイしない」と宣言し、決別を表明しました。

この一件は、AI生成アートが急速に普及する現代において、クリエイターの著作権、倫理的な問題、そしてAIの利用に関する明確なガイドラインの必要性を浮き彫りにしました。日本を含む世界のゲーム業界は、この新しい技術とどのように向き合い、クリエイターの権利をどのように保護していくのか、今後も議論が続くことでしょう。安易なAI利用が、既存のクリエイターコミュニティにどのような影響を与えるのか、私たちはこの事例から多くの教訓を得る必要があります。

元記事: gamersky

Photo by Google DeepMind on Pexels

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