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ラリアン・スタジオ、新作『ディヴィニティ』での生成AI利用巡る議論に終止符!「手作り」への強いこだわりを宣言

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『バルダーズ・ゲート3』で世界中の賞を総なめにしたLarian Studiosが、次期作『ディヴィニティ』における生成AIの使用方針について、RedditのAMAで詳細を明らかにしました。AIツール利用への懸念がファンから寄せられる中、同スタジオは「生成AIによるアートは一切使用しない」と断言。声優の音声盗用やアーティストの著作権侵害が問題視される現代において、彼らのこの明確な姿勢は業界に新たな基準を打ち立てるかもしれません。

『ディヴィニティ』新作は「純粋な手作り」を貫く

Larian Studiosの共同創設者であるスヴェン・ヴィンケ氏は、ファンが最も懸念していたアートアセットに関する問題に対し、明確な回答を示しました。彼は、「まず、新作『ディヴィニティ』には、生成AIによって作られたアート作品は一切登場しません」と断言。以前、AIを使ったコンセプトアートの探索に関する議論が混乱を招いたことを認めつつ、スタジオはすべての素材の出所を明確にするため、コンセプトアートの開発段階においても生成AIツールの使用を全面的に禁止することを決定しました。

ヴィンケ氏は、Larian StudiosがAIを従業員の代替として人員削減する計画はないと強調しています。現在、AIはあくまで内部の開発サイクルを短縮し、反復速度を向上させるための「実験的な補助ツール」としてのみ検討されているとのことです。

著作権とクリエイティブの尊重:AI利用の明確な境界線

Larian Studiosの機械学習責任者であるガブリエル・ボスケー氏は、AI技術の応用における具体的な限界についてさらに踏み込んだ説明をしました。彼は、トレーニングデータの出所と元の作者の許可が100%確認できない限り、いかなる「クリエイティブアセット」もAIで生成することはないと明言しています。

将来的にAIモデルを用いてゲーム内素材を生成する可能性があったとしても、それはLarian Studiosが独自に著作権を持つデータのみでトレーニングされたものでなければならないと強く主張しました。

声優の権利保護も徹底

ゲームに10万行以上もの音声が含まれることから、Larian Studiosは声優の権利保護にも非常に高い職業倫理を示しています。声優との契約には、彼らの録音をAI音声モデルのトレーニングに使用しないことが明確に盛り込まれています。ボスケー氏は、たとえ声優が報酬と許可に同意した場合でも、スタジオは現時点ではAI生成の音声をゲーム内で使用する予定はないと述べました。これは、人間のパフォーマンスが持つ唯一無二の特性を尊重するためです。

まとめ:業界の新たなスタンダードを築くLarian Studios

Larian Studiosのこの姿勢転換は、初期のAI利用検討からアート創造との明確な切り離しへと変化しており、プレイヤーからのフィードバックを非常に重視している証拠と言えるでしょう。近年、AIによる声優の音声盗用やアーティストの著作権侵害が世界中で頻繁に問題となる中、Larian Studiosの今回の声明は、著作権とパフォーマンスアートの尊重において業界の新たなスタンダードを確立するものとして、高く評価されるに違いありません。

彼らの「純粋な手作り」へのこだわりは、開発効率を追求する現代のゲーム業界において、一石を投じるものとなります。日本のゲーマーにとっても、クリエイターの情熱と努力が詰まった作品への期待が、より一層高まるのではないでしょうか。

元記事: gamersky

Photo by George Milton on Pexels

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