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網易Joker新作『遺忘之海』先行レビュー!編集部が語る革新的なアートと成熟したゲーム体験

Ocean adventure game - 網易Joker新作『遺忘之海』先行レビュー!編集部が語る革新的なアートと成熟したゲーム体験

中国の大手ゲーム会社、網易(NetEase)Joker Studioが手掛ける新作『遺忘之海(Forgotten Seas)』が、先日クローズドベータテストを開始しました。中国の有名ゲームメディア「触乐(Chuapp)」編集部もこのテストに参加し、4人の編集者がそれぞれの視点からゲームを徹底的にプレイし、活発な議論を交わしました。この記事では、祝佳音氏をはじめとする編集部メンバーが感じた『遺忘之海』の魅力と、その背後にある開発哲学を、日本の読者向けに深掘りしてご紹介します。

網易Joker新作『遺忘之海』、その魅力とは?

「触乐」編集部が『遺忘之海』をプレイしてまず感じたのは、開発チームが持つ圧倒的なゲーム開発経験の豊富さです。祝佳音氏は、ストーリーの展開が自然でスムーズ、タスク設計も適切であり、随所に思わず微笑んでしまうような細かな演出が散りばめられている点を高く評価しています。

賛否を呼ぶも高評価なアートスタイル

特に注目されたのは、ゲーム全体の画面スタイルです。一部では受け入れがたいという声もあるようですが、祝佳音氏個人としては「非常に素晴らしい」と絶賛しています。この「スタイル化」されたグラフィックは、キャラクターや背景の造形、色彩のトーンが非常に統一されており、そのバランス感覚が絶妙だと評価されました。

さらに、大規模な予算が投じられたプロジェクトで、あえて写実性を追求せずスタイル化されたグラフィックを採用している点も特筆すべきです。写実的なグラフィックは、ほんのわずかなリアリティの向上に膨大なリソースを必要とする「費用対効果の低い道」になりがちですが、スタイル化はこれを回避し、ハードウェア要件を抑えつつ高い芸術的価値を生み出すことができます。成功すれば、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『ペルソナ5』のように、発売から年月が経っても画面が古く感じられないという大きなメリットがあるのです。

圧倒的な海の表現と没入感

『遺忘之海』は、広大な海の世界を描く上で、水体効果と天空の光の表現に惜しみない労力を注いでいます。海の水は物理特性を持ち、天候によって波の様子が変化し、船がその波に合わせてダイナミックに揺れ動く様子は「最高級」と評されました。夕暮れ時の光の使い方も非常に見事で、プレイヤーの心に残る印象的な景色を生み出しています。

この徹底した海の作り込みは、ゲームデザイン上の必然性から来ています。ゲームの探索において海洋が占める割合は大きく、ともすれば単調になりがちな広大な海域を、飽きさせずにプレイヤーを引き込むための重要な要素となっているのです。

ベテラン開発チームが魅せる“ちょうどいい”作り込み

祝佳音氏は、『遺忘之海』から「成熟」という印象を強く受けたといいます。美術、テキスト、クエストの流れ、リソース管理に至るまで、すべてが「ちょうどいい」範囲に収まっており、プレイヤーに不満を感じさせない最低限の品質を保ちつつも、無駄なリソースは一切使わないというベテラン開発チームのコスト意識の高さが随所に感じられるとのことです。

個性豊かな仲間とキャラクターたち

ゲームには、それぞれ独自のストーリーラインを持つ仲間キャラクターが登場します。テスト段階ということもあり、非常に多くの仲間が加わり、船員が足りなくなる心配はなさそうです。キャラクターの見た目から性格、戦闘スタイルに至るまで、それぞれが非常に鮮やかな個性を放っています。唯一の惜しい点は、一度仲間になった後、会話の機会が少なく「純粋なツール」になってしまうこと。休憩時などにちょっとした雑談があれば、さらに彼らの魅力が引き立つだろうと期待が寄せられています。

また、ヒロインである「艾丝」は、少しクレイジーで魅力的な性格の持ち主です。中国ドラマ『還珠格格』の小燕子のような賑やかさがあり、ゲームの世界観に非常によくマッチしています。しかし、主人公に関しては、その個性があまりにも「普通」すぎると感じられたようです。広大な海洋世界を舞台にするならば、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウ船長のように、もう少しアクの強い個性を期待したかったという意見も聞かれました。

大海原を舞台にした多様なゲームプレイ

『遺忘之海』の世界は、無限に広がる大海、そこに伝わる無数の伝説、そして点在する島々や港から構成されています。これら「海」「島」「港」の三つの要素が、それぞれ異なるゲームプレイを生み出しています。

航海、探索、そして海戦の醍醐味

航海パートは、『大航海時代』や『アサシン クリード ブラック フラッグ』を彷彿とさせます。プレイヤーは自分の船で海を探索し、戦闘し、略奪を行います。船の操縦感は直感的で、手軽に楽しめるように設計されており、左スティックで方向、右スティックで視点(および艦砲照準)を操作します。ゲームの大部分を占める「大海原を航海する」という行為が退屈にならないよう、開発チームは多くの工夫を凝らしています。

海は非常に精巧に作られており、気候や風向きが海面に影響を与えます。海戦は、有利な位置取りを巡る戦略が重要で、大砲を多く積んだ側舷で、相手の少ない艦首や艦尾を狙うのが基本となります。現実の帆船の海戦ははるかに複雑ですが、ゲームではそのエッセンスがうまく抽出されています。現在はAIの柔軟さに課題があるものの、正式版では対人戦や巨大な海上ボス戦など、よりダイナミックな戦闘が期待されます。また、海の奥深くには神秘的な巨大生物も存在し、手軽ながらも爽快なバトルが楽しめるとのことです。

オープンワールドと乗り物は最高の組み合わせであり、『遺忘之海』においても船のカスタマイズやアップグレードの豊富さに期待が寄せられています。より多様な種類の砲や、多くの砲台位置、船用の装置が増えることで、さらに奥深い航海体験が実現するでしょう。

陸地探索とターン制バトル

陸地での探索は、島に上陸して戦うPvE(プレイヤー対環境)のターン制バトルです。『ペルソナ5』のような戦闘システムが好きなプレイヤーであれば、すぐに馴染むことができるでしょう。現時点では戦闘難易度が低く、プレイヤーは苦戦することなく敵を倒せるようです。テスト段階のため、強力な仲間が多数提供されていることが原因かもしれませんが、今後のバランス調整に期待が集まります。

港での経営要素も?

は現在非常に賑やかで、『World of Warcraft』のような優秀なMMORPGの主要都市を思わせます。既存の情報からは、港でいくつかの経営要素が楽しめるようですが、今回のテストではまだ深く触れられていないとのこと。こちらも今後の実装が楽しみな要素です。

まとめ

網易Joker Studioの新作『遺忘之海』は、クローズドベータテストの段階でありながら、その成熟したゲームデザインと革新的なアートスタイルで「触乐」編集部を大いに魅了しました。特に、写実性をあえて排したスタイルアートは、現代のゲーム開発における費用対効果と芸術的価値のバランスを見事に両立させています。広大な海洋を舞台にした航海、戦略的な海戦、そしてRPG要素を兼ね備えた陸地探索と、多様なゲームプレイが期待感を高めます。

一部の課題(仲間との交流不足、戦闘難易度など)は指摘されたものの、全体として非常に完成度が高く、今後の正式リリースに向けてさらなる進化が期待される一作です。この中国発の海洋アドベンチャーRPGが、日本のゲーマーたちにどのような新しい風を吹き込むのか、引き続き注目していきましょう。

元記事: chuapp

Photo by Yan Krukau on Pexels

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