海外メディアwccftechが、ドイツのゲームイベント「Gamescom(ゲームズコム)」で展示されたカプコンの最新作『バイオハザード9:安魂曲』の試遊レポートを公開しました。今回のデモコンテンツは限られたものでしたが、本作におけるサバイバルホラーメカニクスと、それを支える技術的な進化が非常に高いレベルで示されたとのことです。特に、臨場感あふれる音響とアニメーションが、かつてない没入感のある恐怖体験を提供することが明らかになりました。この記事では、その詳細に迫ります。
進化するサバイバルホラーのメカニズム
試遊レポートによると、プレイヤーはまず一人称または三人称視点を選択できます。主人公「グレイ」は、悪夢のような診療所からの脱出を試みます。序盤の拘束を解き放った後、プレイヤーは診療所の一部を探索することになります。そこでは、シリーズお馴染みのハーブを含む様々なアイテムを収集し、家具を移動させるなどの簡単なパズルを解いて、物語を進めるための重要な道具を手に入れる必要があります。
回避が鍵!影に潜む脅威
本作のクラシックなゲームプレイは、ある巨大な追跡者(モンスター)の登場によって、さらに緊張感と恐怖を増します。このモンスターは光に対して極めて敏感であるため、プレイヤーはそれを戦闘で打ち負かすことはできません。ひたすら隠密行動をとり、巧妙に回避するしかありません。この「逃げるしかない」という状況が、プレイヤーに常にプレッシャーを与え、高い緊迫感を生み出しています。
音響とアニメーションが織りなす究極の没入感
モンスターが初めて姿を現した瞬間から、『バイオハザード9:安魂曲』は、その視覚と聴覚の表現において類を見ないクオリティを発揮します。屋内の照明を点灯させた後も、プレイヤーは診療所内をより慎重に移動する必要があり、常にモンスターの動きに注意を払いながら、光と闇の環境を巧みに利用して身を隠すことが求められます。
聴覚に訴えかける恐怖演出
本作の優れた音響効果は、プレイヤーがモンスターの重々しい足音をはっきりと感じ取れるように作り込まれています。暗闇の隅に身を潜め、モンスターが通り過ぎるのを息を殺して待つ体験は、極めて没入感が高く、プレイヤーをゲームの世界に引き込みます。
息をのむようなアニメーション表現
潜伏が失敗し、モンスターに見つかってしまった時の緊張感は急激に高まります。これは卓越した音響だけでなく、モンスターとグレイがパニックに陥り、もがき、転倒する様子が、驚くほどリアルなアニメーションで描かれているためです。明るい展示会場でヘッドホンを装着してプレイしていても、血生臭い死亡シーンは非常に不穏な感覚を覚えさせ、カプコンがホラー表現において新たな高みに到達したことを強く証明しています。
まとめ
『バイオハザード9:安魂曲』の試遊レポートは、カプコンがサバイバルホラーの根幹を忠実に守りつつ、最新の技術でその体験を深化させていることを示しています。特に音響とアニメーションが織りなす究極の没入感は、プレイヤーに「逃げるしかない」という絶望と恐怖を、かつてないほどリアルに感じさせるでしょう。PC、PS5、Xbox Series X/Sでのリリースが予定されており、日本のファンもその発売を心待ちにしていることと思います。今後の続報にも期待が高まります。
元記事: gamersky
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