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TGA視聴者数爆増、米国ゲーム機販売は急落。AIがゲーム制作を変える?

The Game Awards, AI game development - TGA視聴者数爆増、米国ゲーム機販売は急落。AIがゲーム制作を変える?

2025年12月、ゲーム業界は激動のニュースに包まれました。毎年恒例の祭典「The Game Awards (TGA)」は史上最高の視聴者数を記録し、ゲーム文化の世界的な盛り上がりを証明。一方で、米国市場ではゲーム機の売上が大幅に落ち込み、高価格化が消費者の足を遠ざけている現状が浮き彫りになりました。さらに、『Kingdom Come: Deliverance 2』のメインライターがAI技術について大胆な予測を発表し、ゲーム開発の未来に大きな波紋を広げています。これら3つのニュースが示す、ゲーム業界の現在と未来の姿に迫ります。

TGA視聴者数が驚異の記録更新!ゲーム文化の祭典が世界を席巻

ゲーム業界の年間最大の祭典「The Game Awards(TGA)」が、2025年もその影響力を拡大し続けています。TGAの創設者兼司会者であるジェフ・キーリー氏が発表したところによると、2025年のTGA授賞式は、全世界でのライブストリーム視聴数が1億7100万回に達し、これまでの記録を塗り替えました。これは前年2024年の1億5400万回から実に11%もの増加であり、まさに「史上最も視聴されたTGA」として歴史に名を刻んでいます。

ソーシャルメディアプラットフォームX(旧Twitter)における関連議論も12%増加。TwitchやYouTubeでは、2.3万人のストリーマーがTGAの共同配信を行うなど、その熱狂は世界中のコミュニティへと波及しました。ゲームが単なる娯楽の域を超え、世界的な文化現象として定着していることを如実に示す結果と言えるでしょう。

米国ゲーム機市場、11月にまさかの大失速:高価格化が需要を冷やす

活況を呈するTGAの裏で、米国ゲーム機市場には暗雲が立ち込めています。Circanaのアナリスト、マット・ピスカテラ氏が発表した最新調査データによると、米国における2025年11月のゲームハードウェア市場は、1995年以来で最も低調な販売月を記録しました。ブラックフライデーの商戦期であり、次世代機が市場に投入されているにもかかわらず、高騰する本体価格が消費者の購買意欲を大きく削いだ形です。

高価格化が招く市場の変革

  • 全米での11月のゲーム機販売台数はわずか160万台。これは1995年(140万台)以来の低水準です。
  • ハードウェアの平均販売価格は439ドルにまで上昇し、前年比11%増。11月としては史上最高記録を更新しました。
  • 販売台数と売上高の両方で、PlayStation 5が首位を獲得。Nintendo Switch 2の発売以来、ソニーが月間トップに返り咲いたのはこれが初となります。
  • 子どもや家族向けのモーションセンサーゲーム機「NEX Playground」が好調な滑り出しを見せ、販売台数でXboxを抜き去り3位に躍進
  • Xboxは売上総額では3位を維持しましたが、販売台数ではNEX Playgroundに追い抜かれる結果となりました。

ピスカテラ氏は、販売台数の急激な落ち込みの主な原因は、ハードウェア単価の急速な上昇にあると指摘しています。ブラックフライデー期間中の大幅な割引が功を奏し、PS5は市場の主導権を取り戻しました。しかし、価格が500ドル近く、割引も少なかった「Switch 2」は11月に失速。その一方で、コストパフォーマンスの高い「NEX Playground」のようなデバイスが、経済的な変動期にある米国家庭の新たな人気を集めている現状が浮き彫りになっています。

『Kingdom Come: Deliverance 2』メインライター、AIの未来を大胆予測

AIがゲーム業界に与える影響は、依然として熱い議論の的です。『バルダーズ・ゲート3』の開発元Larian StudiosのAIに関する物議を醸す発言に続き、『Kingdom Come: Deliverance 2』のメインライターであるダニエル・ヴァーブラ氏も、自身のソーシャルメディアでAIに関する見解を表明しました。

ヴァーブラ氏は、AIに対する恐怖がある一方で(特に音楽分野では真贋の区別がつきにくくなっていると指摘)、AIの台頭はもはや止められないと断言。AIを拒否することは、かつて機織り機に抵抗した織物職人や、自動車の時代に馬にこだわり続けた人々の futile な努力と同じであると例え、その必然性を強調しています。

彼は、AI革命が「人類の終わり」を意味する可能性もあるとしながらも、生き残った人々にとってはゲーム制作のコストが大幅に削減され、「本を書くようにシンプルになる」と大胆に予測しています。また、従来の大型パブリッシャー、ハリウッド、そしてプログラマーの多くが生存の危機に直面するとも語りました。50歳にしてAIを受け入れるヴァーブラ氏は、AIが小規模なチームでも、かつて巨額の予算が必要だった壮大な叙事詩のような大作を1年で完成させられる可能性を秘めていると期待を寄せています。

ヴァーブラ氏が最も期待しているのは、AIを活用したNPCの無限ダイアログです。プレイヤーがあらゆる通行人にどんな質問でも投げかけられるようになり、アルゴリズムによって生成される非ストーリーのインタラクションが無限に変化する未来を描いています。

まとめ

2025年12月のゲーム業界ニュースは、「ゲーム文化の隆盛」「市場の構造変化」「AI技術の革新」という三つの大きな潮流を示しています。TGAの記録的な視聴者数は、ゲームが今や世界中の人々にとって欠かせないエンターテインメント、そして文化として深く根付いていることを裏付けます。

一方で、米国ゲーム機市場の販売低迷は、高価格化が消費者の財布を直撃し、市場に新たな選択肢(NEX Playgroundのような高コスパデバイス)を求める動きが加速していることを示唆しています。日本の市場においても、円安による価格上昇は避けられない問題であり、同様のトレンドが今後見られるかもしれません。

そして、ダニエル・ヴァーブラ氏が語るAIの未来は、ゲーム開発のプロセス、コスト、そして創造性そのものを根本から変革する可能性を秘めています。AIがもたらす効率化は、小規模なインディー開発チームに、これまで大企業でしか不可能だったような壮大なプロジェクトを実現するチャンスを与えるでしょう。しかし、同時に既存のビジネスモデルや職種が脅かされるという課題も抱えています。

これらのニュースは、ゲーム業界が進化の岐路に立たされていることを明確に示しています。文化的な影響力を増しながらも、経済的・技術的な課題に直面するゲーム業界の動向は、今後も目が離せません。

元記事: gamersky

Photo by Pavel Danilyuk on Pexels

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