人気RPG『ウィッチャー』シリーズの原点、『ウィッチャー1』。そのリードクエストデザイナーであるArtur Ganszyniec氏が、20年ぶりに本作をプレイするライブ配信を行い、大きな話題を集めています。なんと彼は、当時の自身のゲームデザインに苦戦し、思わず「ひどいデザインだ!」と絶叫する一幕も。開発末期の苦労や、後悔の念も明かされた今回の”自作自演炎上”騒動は、ゲーム開発の裏側を垣間見せてくれます。
20年ぶりの再会!まさかの”自作自演”炎上?
海外メディアの報道によると、『ウィッチャー1』のリードクエストデザイナーを務めたArtur Ganszyniec氏が、20年ぶりにシリーズ初代作品を完全にプレイする動画シリーズを配信しました。そして、その最終回となる26回目のエピソードで、彼は自身の過去のデザインに「打ちのめされそうになった」と明かしています。
動画の約23分頃、クライマックスの戦闘シーンでGanszyniec氏は誤ってエルフを攻撃してしまいます。その結果、プレイヤーに残された選択肢は、「エルフを皆殺しにする」か、「古いセーブデータをロードする」かの二択。本来の意図とは異なる展開に、彼は思わず「なんてこった、こんなはずじゃなかったのに!」と叫びました。しかし、彼はすぐに気を取り直し、「仕方ない、これが戦争というものだ。集団戦スタイルを使うときはもっと慎重になるべきだったね」と、ユーモアを交えつつも、自らのミスを認める”漢気”を見せました。
開発末期の苦闘が生んだ”理不尽”デザインの真相
Ganszyniec氏はこの出来事について、「『ウィッチャー1』の終盤のコンテンツは、実は開発末期に急遽追加されたものだった」と説明しています。当時、プロジェクトリーダーだったJacek Brzeziński氏が「もう少しちゃんとしたエンディングを作ろう」と決断したため、彼は昼間の通常業務を終えた後、Brzeziński氏と共に夜な夜な残業して制作を進めたとのこと。その結果、どうしても荒削りな部分が残ってしまったと振り返っています。
「エンディングの大部分は僕が直接手がけたものだから、今起こっていることの責任は基本的に僕自身にあるんだ」と、彼は皮肉を込めて語りました。さらに動画の約30分頃では、別の理不尽なデザインにも遭遇しています。彼は瞑想を試みたものの、目の前の焚き火が燃えておらず、火をつけようにも「安全な場所では魔法が使えない」という設定に阻まれてしまいます。
Ganszyniec氏は憤慨しながらこう述べました。「これは本当にひどいデザインだ。安全な場所でイグニ(火の魔法)を使えないなんて。もしかしたら何か漁れるものがあるのか?いや、死体すら無いじゃないか。これは完全に理不尽なデザインだ。Artur、お前は恥を知るべきだ!」
開発者の後悔とリメイクへの期待
「人は往々にして、自分自身に最も厳しい批評家である」という言葉を体現するGanszyniec氏。興味深いことに、『ウィッチャー1』のリメイク版が発表された後、彼は当時のエンディングムービーについても、制作時に「ストーリーチームがきちんと関与していなかった」ことが間違いだったと明かしています。
自身の過去の作品を20年ぶりにプレイし、理不尽さに苦しむ現役開発者の姿は、多くのゲームファンや開発者にとって印象的だったことでしょう。開発末期の苦労や、時間的制約がゲームデザインに与える影響など、普段は語られることのない裏側が垣間見えました。Ganszyniec氏の率直な自己批判は、彼がどれほど真摯にゲーム開発に向き合ってきたかを示しており、現在進行中のリメイク版『ウィッチャー』がどのような進化を遂げるのか、ますます期待が高まります。
元記事: gamersky
Photo by Yan Krukau on Pexels












