中国で先日発表されたばかりのREDMI Note 15 Pro+は、スマートフォンの新たな基準を打ち立てる一台として注目を集めています。長年「小金剛」(小さな金剛=頑丈で壊れにくい、パワフルなデバイス)の愛称で親しまれてきたRedmi Noteシリーズが、耐落下性能、防水性、充電・バッテリー、ディスプレイ、そして外観デザインの全てにおいて劇的な進化を遂げました。特に、前世代比10倍の耐落下性能と、IP69Kを含む複数の防水規格に対応した「耐久性」、そして7000mAhの大容量バッテリーと90W急速充電の「長持ち性能」は、まさに実用性の極みと言えるでしょう。一部の機能はフラッグシップモデル同等とされており、その価格競争力も相まって、発売直後から大きな話題となっています。
製品概要:究極のタフネス「小金剛」の進化
2025年8月21日に正式発表されたREDMI Note 15シリーズは、まさにユーザーの「タフな使用に耐える品質」を追求した「小金剛」の最新モデルです。特にREDMI Note 15 Pro+は、その耐久性において圧倒的な進化を遂げています。デバイスの前面と背面に改良が加えられ、前面には「龍晶ガラス」、背面には「超靭玻纤」を採用。これにより、前世代と比較して耐落下性能が10倍も向上したとされています。さらに、国際的な認証機関SGSから業界初の「整機高強度防護金標五星認証」を取得し、その堅牢性が公式に認められました。
防水性能においても、REDMI Note 15 Pro+はIP66、IP68、IP69、IP69Kという防水規格の「大満貫」を達成。特に、高圧・高温の水流にも耐えるIP69Kに対応している点は特筆すべきです。また、ドイツのTÜV南独からは「五星長効防水品質認証」を受け、長期間にわたる防水性能が保証されています。
主要な技術革新:壊れにくさと使いやすさの追求
驚異の耐落下性能:SGS認証の「龍晶ガラス」
REDMI Note 15 Pro+は、前面ディスプレイにXiaomi初の「龍晶ガラス」を採用し、落下時の衝撃に対する耐久性を飛躍的に高めました。このガラスは、ナノサイズの微結晶が強固に結合し、落下時に発生する亀裂の広がりを効果的に防ぎます。実測テストでは、1.2メートルの花崗岩への落下に100回、2メートルの花崗岩への落下に50回耐えるという驚異的な結果を記録しており、3,000元以下のスマートフォンでは最強の画面保護ガラスと言えるでしょう。背面には、強度が高く軽量な「超靭玻纤」を採用し、薄型化と軽量化を実現しながらも耐衝撃性を10倍向上させています。内部には「金剛アーキテクチャ」が採用され、主要部品が多層的な緩衝構造で保護されており、まさに全身で衝撃に耐える設計となっています。
最高レベルの耐久防水性能:IP66/68/69/69Kの「大満貫」
IP66、IP68、IP69、IP69Kという複数の防水規格に「大満貫」(グランドスラム)で対応しているREDMI Note 15 Pro+は、日常の雨はもちろん、偶発的な水没、さらには高温・高圧の水流にも耐えうる性能を備えています。本体には17種類の防水構造部品がカスタマイズされ、生産工程では10項目にも及ぶ気密性検査が実施されています。さらに、ユーザーの1年間の厳しい使用状況をシミュレートするため、微落下やボタン耐久、ポート耐久などのテスト後にも2メートル30分間の浸水テストを実施するという徹底ぶりで、長期的な防水品質を保証しています。
バッテリーの「黄金トリオ」:7000mAhと超高速充電
バッテリーと充電性能も、このモデルの大きな魅力です。REDMI Note 15 Pro+は、Xiaomi独自の第1世代シリコンカーボン素材を初めて採用した7000mAhの大容量バッテリー「小米金沙江電池」を搭載。エネルギー密度は845Wh/Lと、Redmiスマートフォン史上最高を誇ります。さらに、Xiaomi独自の充電チップ「澎湃P3」により、90Wの超高速充電に対応し、わずか47分で100%の充電が可能です。実測での継続使用時間は2.04日に達し、Noteシリーズ史上最高のバッテリー寿命を実現しました。また、22.5Wの有線逆充電にも対応しており、他のデバイスへの給電も可能です。
進化したディスプレイとカメラ:フラッグシップ級の体験
ディスプレイは6.83インチの「スーパーサンシャインスクリーン」で、最大輝度3200nitという驚異的な明るさを実現。多画面同色、多輝度プロフェッショナル原色キャリブレーションにも対応し、正確な色彩表現が可能です。カメラは、フラッグシップモデルと同等の「光影猎人800」メインセンサーを搭載し、1/1.55インチの大型センサーとOIS(光学手ブレ補正)により、高画質な静止画・動画撮影を実現。デュアルネイティブISO Fusion Maxにより、13.2EVの広大なダイナミックレンジを誇ります。超広角と2.5倍望遠レンズも備え、インセンサーズーム技術と組み合わせることで、15mm、24mm、48mm、60mm、120mmの5つの焦点距離でロスレス撮影が可能となっています。
通信面では、フラッグシップモデル同等の「Phase8L」RFアーキテクチャと「澎湃T1S」信号強化チップを搭載し、中国移動との共同最適化により、弱電波や混雑環境での通信性能が大幅に向上しました。さらに、北斗衛星メッセージ機能に対応した衛星メッセージ版も提供されており、通信インフラが届かない場所でもメッセージの送受信が可能となっています。
デザイン面では、柔らかな曲線とデュアルマイクロカーブデザインにより、視覚的な薄さと優れた握り心地を実現。新しい火山口懸浮大Deco(火山型フローティングデザインのカメラモジュール)は、中央に配置され、Xiaomiの新ロゴを思わせるデザインで、プレミアム感を際立たせています。カラーは、子夜黒、雪松白、天青藍、煙霞紫の4色展開です。
まとめ:日本のユーザーも注目すべき次世代スマホか?
REDMI Note 15 Pro+は、耐落下性能、防水性能、バッテリー持続時間というスマートフォンの実用性において、まさに「実戦之王」と呼ぶにふさわしいモデルです。フラッグシップ級のカメラやディスプレイ、高度な通信機能まで搭載しながら、REDMI Note 15 Pro+の12GB+256GBモデルは1899人民元(約4万円)、衛星メッセージ版の16GB+512GBモデルは2399人民元(約5万円)という、驚異的なコストパフォーマンスを実現しています。2025年8月21日から8月24日の初回販売期間には、2年間の浸水保証や画面割れ保証を含む総額925人民元相当の特典も提供されており、その販売戦略も抜かりありません。
XiaomiはRedmi Noteシリーズで、常に高いコストパフォーマンスと優れた実用性を追求してきました。今回のREDMI Note 15 Pro+は、その集大成とも言える製品であり、特に耐久性を重視するユーザーにとっては、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。日本市場への直接投入は未定ですが、グローバルモデルとしての展開や、将来の日本のスマートフォン市場における耐久性・バッテリー性能のトレンドに影響を与える可能性も十分に秘めています。この「究極のタフネススマホ」が、今後どのような影響を与えていくのか、注目していきたいところです。
元記事: 科客,主见不成见
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