ドイツのPCパーツ小売市場で、AMDの最新グラフィックカードが驚異的な売上を記録し、大きな話題となっています。特に注目すべきは、最新RDNA 4アーキテクチャを採用した「RX 9070 XT」が、なんとNVIDIAの「RTX 50」シリーズ全体の販売台数を上回ったことです。これは、単一のGPUモデルが競合ブランドの次世代ラインアップ全体を凌駕するという、異例の事態と言えるでしょう。この快進撃の背景には、一体何があるのでしょうか。ドイツ市場の販売データから、その秘密を探ります。
ドイツ市場でAMDが快進撃!NVIDIAを圧倒する販売台数
ドイツの有力PCパーツ小売業者Mindfactoryの最新販売データによると、AMDがNVIDIAを大きく引き離し、グラフィックカード市場で優位に立っていることが明らかになりました。
驚異的な「RX 9070 XT」の売上
今回のデータで最も目を引くのは、AMDの「RX 9070 XT」の売上です。今年の第47週において、この単一モデルだけで驚きの925台を出荷。これはNVIDIAの最も売れているモデルであるRTX 5070 Ti(400台未満)を大きく凌駕するだけでなく、NVIDIAの「RTX 50」シリーズ全モデルの合計出荷台数920台をも上回る数字です。
この販売台数急増の主要な要因として、最近の価格改定が挙げられます。「RX 9070 XT」の価格が推奨小売価格に近い水準まで下落したことで、コストパフォーマンスを重視するドイツのゲーマーやPCユーザーからの支持が爆発的に高まったと見られています。
AMDのRDNA 4シリーズが市場を席巻
「RX 9070 XT」だけでなく、AMDのもう一つのRDNA 4世代GPUである「RX 9060 XT」も515台という好調な売上を見せています。これらRDNA 4世代の2モデルを合わせると、その販売台数はNVIDIAとIntelの全GPUモデルの合計販売台数をも超える結果となりました。
NVIDIAとIntelの現状
Mindfactoryの同期間のデータでは、NVIDIAの総出荷台数が1000台を下回り、AMDの1560台に大きく差をつけられました。NVIDIAの「RTX 50」シリーズの中では「RTX 5070 Ti」が比較的売れましたが、それでもAMDの個別モデルには及びませんでした。また、個別のGPUモデルで最も売れたのはMSIのRTX 5070 Ti Ventus 3X OCで、150台の売上でした。
一方、IntelのGPUは依然として苦戦しており、総出荷台数はわずか55台に留まっています。Arc B580とA380がそれぞれ20台ずつ売れたのが目立った程度で、市場シェア獲得にはまだ時間がかかりそうです。
まとめ:AMDの攻勢と今後の市場競争
今回のドイツ市場での販売実績は、AMDが価格戦略と製品性能のバランスにおいて、消費者の心を掴んでいることを明確に示しています。特に、NVIDIAの次世代とされる「RTX 50」シリーズ全体を単一モデルで上回ったことは、今後のGPU市場の競争に大きな影響を与える可能性があります。
もちろん、特定の小売業者からのデータだけでグローバル市場全体の傾向を断定することはできません。しかし、この結果はAMDのRDNA 4世代GPUが、特定の地域で強力な競争力を発揮している証拠と言えるでしょう。日本市場においても、AMDの価格戦略や製品投入の動きに注目が集まりそうです。今後、NVIDIAやIntelがどのように巻き返しを図るのか、そしてAMDがこの勢いを維持できるのか、GPU市場の動向から目が離せません。
元記事: mydrivers
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