中国の旧正月「春節」の長期休暇最終日、中国全土の高速道路がかつてない規模の大渋滞に見舞われました。全国で予測された交通量は驚きの6600万台超。渋滞を避けるべく賢明なドライバーたちがこぞって夜中や早朝に出発した結果、かえって交通量が激増し、主要幹線道路は朝から晩まで麻痺状態に。「早起きは三文の徳」ならぬ「早起きは八文の損」とでも言うべき、皮肉な社会現象が巻き起こりました。
春節休暇、中国高速道路の壮絶な帰省ラッシュ
中国の伝統的な祝祭日である春節。多くの人々が故郷に帰省し、家族と過ごすこの時期は、毎年恒例の大移動が伴います。特に今年の春節休暇最終日(2月23日、旧暦の正月七日目)は、全国各地の高速道路で大規模な交通渋滞が発生し、多くの帰省客が移動に何時間も要する事態となりました。
「賢い選択」が裏目に?大渋滞のメカニズム
「夜7時に出発して、家にたどり着いたのは翌朝5時」「どのサービスエリアも人生を疑うほど混んでいた」――これは、ネットユーザーたちがSNSに投稿した悲痛な叫びです。多くのドライバーは、渋滞を避けるために「早朝出発」という賢い戦略を立てました。しかし、「みんな同じことを考えていた」がために、その戦略は集団的に失敗に終わります。
あるネットユーザーは「渋滞を避けるために真夜中に出発したのに、翌朝6時になってもまだ道で渋滞にはまり、結局十数時間も運転した」と投稿。この状況は、個々人の合理的な選択が、全体としては非合理的な結果を招く「合成の誤謬」を典型的に示しています。結果的に、高速道路の交通量は劇的に増加し、状況をさらに悪化させてしまったのです。
数字で見る中国の交通量:驚異の6600万台超
中国中央テレビ(CCTV)のニュースによると、春節期間最終日も帰省ラッシュが続き、全国の高速道路の交通量は6600万台を超えると予測されました。これは、一日の交通量としては驚異的な数字です。特に、午前9時から12時、午後2時から7時がピークとなり、福銀高速(福建省-銀川)、長深高速(長春-深圳)、京昆高速(北京-昆明)、二広高速(二連浩特-広州)など、主要幹線道路の一部区間では一時的に交通が集中しました。
無料通行終了間際の賢い立ち回り方
また、この日の深夜24時には、中国の7人乗り以下の小型乗用車を対象とした高速道路の無料通行政策が終了しました。無料期間の終了直前まで高速道路を走行している車両に対しては、最寄りの料金所で高速道路を降りることを推奨するアナウンスがされました。これは、時間厳守のために速度超過運転を避け、安全運転を促すとともに、無料政策を最大限に活用してもらうための配慮でした。無料通行は料金所を通過する時間で判断されるため、終了時刻ぎりぎりに高速道路を降りることで、その区間までを無料にするという戦略です。
まとめ
中国の春節期間中に発生した高速道路の大規模渋滞は、単なる交通量の問題を超え、人々の行動心理やインフラ管理の課題を浮き彫りにしました。日本でもゴールデンウィークやお盆期間に同様の渋滞が発生しますが、6600万台という数字は、中国の人口規模と経済発展の勢いを改めて感じさせます。
このような大規模な人の移動をいかにスムーズに、そして安全に管理していくかは、今後の交通インフラやAIを活用した交通システム開発において重要なテーマとなるでしょう。中国のこの経験から、未来のスマートシティやモビリティ社会のあり方について、私たちも考えるきっかけを与えられたのではないでしょうか。
元記事: mydrivers












