『Escape from Tarkov(エスケープ・フロム・タルコフ)』のクリエイターとして知られるNikita Buyanov氏が、新たな挑戦を発表しました。約10日前に突如として公開された7分間のトレーラーでベールを脱いだ新作ゲーム『Fragmentary Order』。当初はSFテーマの脱出シューター(Extraction Shooter)と見られていましたが、Nikita氏本人が「誰が脱出シューターだと言った?」とXで発言し、国内外で大きな話題となっています。今回は、氏が率いる新会社が手掛けるこの意欲作が一体どのようなゲームなのか、タルコフとの違いや、彼が目指す「真のハードSFゲーム」のビジョンに迫ります。
新作『Fragmentary Order』のベールが剥がれる:タルコフとは異なる未来像
Nikita Buyanov氏は、『Escape from Tarkov』の開発後、満を持して自身の新会社を立ち上げ、初の作品として『Fragmentary Order』の開発に深く関わっています。彼の長年の夢であった「真のハードSFゲームを作りたい」という情熱が込められた本作は、トレーラー公開直後からゲーマーたちの間で大きな議論を巻き起こしました。
公開された情報から、多くの人が『Fragmentary Order』をSFをテーマにした脱出シューターだと推測。その硬派なビジュアルスタイルは、タルコフを彷彿とさせる部分もありました。しかし、Nikita氏は自身のSNS(X)で、そうした見方に対して「誰が脱出シューターだと言った?」と意味深なコメントを投げかけ、ファンの好奇心を一層刺激しました。
「未来シミュレーター」としてのゲーム体験
今回のインタビューで、Nikita氏は『Fragmentary Order』が単なる「第二のタルコフ」ではないことを明確にしました。彼は本作を「未来シミュレーター」と定義しています。
「私たちが作りたいのは、次の脱出シューターでも、次世代の脱出シューターでもありません。私はそれを未来シミュレーターと定義したいのです。なぜなら、ゲーム内の全てのコンテンツが未来に設定されており、私たちは未来の世界をシミュレートするからです。
まず、時代背景が異なります。ゲームは未来を舞台にしており、様々な未来の武器や装備、さらには太陽系内の様々な場所など、多くの未来要素が含まれています。世界観は『Escape from Tarkov』よりも広大で、より詳細に設定されています。
ゲームプレイの面では、現段階で脱出(Extraction)という核は保持していますが、単なる脱出シューターにしたいわけではありません。プレイヤーは目標エリアへの潜入やそのエリアからの脱出といった基本的な操作を行う必要がありますが、同時にゲームには複数のゲームプレイタイプがあり、プレイヤーの生存や脱出、あるいはミッションの完了をサポートします。これらの独自の行動とゲームプレイメカニクスが、『Fragmentary Order』の核となる体験を共に構成します。詳細については、今後の資料や動画で公開していきます。」
この発言からは、未来を舞台にした広大な世界観の中で、脱出要素を基盤としつつも、より多様なゲームプレイ体験が提供されることが伺えます。
開発者が描く「究極のハードSF」:なぜ今、このゲームなのか
『Fragmentary Order』の最もユニークな魅力について問われたNikita氏は、その「未来を予測するデザイン理念」を挙げました。
「私たちのデザインにおいて最も重要な部分は、既存の知識と技術的な可能性に基づいて、未来の世界がどのようなものになるかをシミュレートし、構築し、提示することです。私は本当に厳密なSF設定を作りたかったのです。
現在の多くのサイバーパンクゲームは、リアリティよりもスタイルが重視され、大量の視覚デザインが詰め込まれています。しかし、私たちが作りたいのは、究極にリアルで、ハードコアで、地に足の着いた未来です。プレイヤーに、この未来の世界が本当に信頼できると信じさせたいのです。私たちは、誇張された幻想的な要素を一切含みません。」
現在のサイバーパンクゲームに対する批評的な視点から、より科学的根拠に基づいた「ハードSF」の追求が本作の核であることが強調されています。派手な演出や非現実的な要素を排除し、プレイヤーが「本当にあり得る未来」だと感じられるような、リアリティと説得力のある世界観構築に力を入れているようです。
まとめ
Nikita Buyanov氏が語った『Fragmentary Order』は、単なる脱出シューターの枠を超え、真摯に未来の世界を描こうとする意欲作であることが明らかになりました。『Escape from Tarkov』で培われた硬派なゲームデザインの哲学が、SFという新たな舞台でどのように進化するのか、期待は高まるばかりです。特に、日本のゲームファンにとっても、その徹底したリアリズムとSFへの深い探求は、新たなゲーム体験への扉を開くことでしょう。今後の情報公開、特に詳細なゲームプレイや世界観の紹介に注目が集まります。
元記事: news
Photo by Pachon in Motion on Pexels












