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プレイヤーが嘆くPSの「魂」の喪失:広告と収益優先の波

disappointed gamer in-game advertisement - プレイヤーが嘆くPSの「魂」の喪失:広告と収益優先の波

近年、PlayStation 3(PS3)の発売から約20年前に設計された、あるUIデザインの細部がインターネット上で再注目され、熱い議論を巻き起こしています。それは、PS3の象徴的な「オリジナルウェーブ」テーマのメインメニューにおいて、DualShock 3コントローラーを傾けたり揺らしたりするだけで、画面に漂う「輝く」粒子がそれに合わせて優雅に舞い動く、というものでした。この記事は、この純粋に楽しさのためだけに存在し、実用性には欠けるデザインを「美しくも無駄なもの」と称賛し、かつてのクリエイティブな時代の象徴と捉えています。この細部をきっかけに、現代のゲームデザインが功利主義に傾き、収益化を優先する現状への批判が展開されています。

「無駄」こそが「魂」だった時代?PS3ホーム画面のノスタルジー

この中国のゲームメディア「Gamersky」の記事は、最近SNSで話題になったPS3のホーム画面の隠れた機能から議論を始めています。PS3の「オリジナルウェーブ」テーマでは、コントローラーのモーションセンサーを利用し、傾けるだけで画面上の美しい粒子が滑らかに動きました。これはゲームプレイには全く影響しない、しかし非常に心をくすぐる演出でした。

記事の筆者は、このデザインを「美しくも無用なもの」と表現し、そこにかつてのゲーム開発が持っていた「遊び心」や「創造性」の象徴を見出しています。この時代には、PS2の起動画面で、プレイヤーのセーブデータが積み重なっていく「メモリータワー」が個性を表現したり、PS4ではゲームの達成度に応じて壁紙が解除されるといった、プレイヤーの体験を豊かにする工夫が凝らされていました。これらは、現在のPlayStation 5のホーム画面が販促広告で溢れかえり、深いカスタマイズ性が欠如している状況と対照的だと指摘されています。

収益化の波に飲まれる現代ゲーム機のUIデザイン

記事は、現代のゲーム開発現場が、株主の利益を最大化するため、エンジニアがあらゆる時間とコストの制約の中で効率性を追求せざるを得ない時代になったと指摘します。このような環境では、PS3時代の「無用だが巧みな」細部はもはや重視されません。例えば、昨年発表されたPlayStationの30周年記念テーマは、かつてのUIの見た目を模倣するに留まり、粒子がインタラクティブに動く「魂」の部分は再現されていませんでした。このことに対し、筆者は「空虚な感覚を覚える」と述べています。

かつては「プレイヤーのための創造性」が優先されていた設計思想が、今は「株主のための利益」へと変化していると、記事は厳しく批判しています。この変化は、商業的な成功を追求する現代のゲーム産業が、一方で何か貴重な「核」を失いつつあることを示唆している、と指摘しており、この意見は多くのゲーマーの懐古と共感を呼んでいます。

まとめ

中国のSNSで巻き起こったこの議論は、単なる懐かしさにとどまらず、現代のゲーム産業におけるデザイン哲学の根本的な変化を浮き彫りにしています。プレイヤーの純粋な喜びや驚きを生み出すための「無駄」が、効率と収益の追求の中で失われつつあるのではないでしょうか。ゲーム機は単なるツールではなく、体験を提供するプラットフォームです。そのUIデザインは、ゲーマーが最も頻繁に接する部分であり、その「魂」を形成する上で非常に重要な役割を担っています。

今後、ゲーム業界が収益性とプレイヤー体験の質のバランスをどのように取っていくのか、あるいは「遊び心」を再びデザインの中心に据えることができるのか、日本のゲーマーにとっても非常に興味深い問いかけとなるでしょう。私たち日本のプレイヤーも、現代のゲーム機が失いつつある「魂」について、改めて考えてみる良い機会かもしれません。

元記事: gamersky

Photo by Yan Krukau on Pexels

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