Bethesdaの超大作RPG『The Elder Scrolls VI』(ES6)が、2018年の発表から実に8年もの歳月が流れたにもかかわらず、未だに「開発中」という状況から抜け出せずにいます。先日発表されたロードマップでも、『Fallout』関連プロジェクトが多数紹介される一方で、ES6に関しては「現在も想定される軌道に乗っており、毎日テストを行っている」という、もはやおなじみのフレーズが繰り返されるのみ。正式な予告すらなく、プレイヤーたちの忍耐は限界に達しています。なぜ企業はこれほど早く「絵に描いた餅」を描くのでしょうか? その背景と、高まりすぎる期待の代償について深掘りします。
Bethesdaの「絵に描いた餅」戦略:8年経っても続報なしの『The Elder Scrolls VI』
中国の大手ゲームメディアGamerskyが報じたところによると、Bethesdaが新たに発表したロードマップでは、『Fallout』シリーズの様々なプロジェクトが目白押しでした。しかし、ファンが8年間も待ち焦がれている『The Elder Scrolls VI』については、「開発中」という、2018年の発表時と変わらない言葉が再び繰り返されるに留まりました。8年間も公式な予告トレーラーすら公開されないこの状況は、多くのプレイヤーを失望させています。
実はBethesda自身もこの問題は認識しているようです。ゲームディレクターのトッド・ハワード氏は、数年前に2018年のES6早期発表を後悔していると語っていました。しかし、このような「絵に描いた餅」戦略は、現在のゲーム業界では決して珍しいことではありません。
業界全体に広がる早期発表のジレンマ
ES6だけではありません。2019年に発表された『Hollow Knight: Silksong』は長年の沈黙を破りようやく情報が届けられ、2022年に発表された『キングダムハーツ4』も長い間音沙汰がありませんでした。『ドラゴンクエスト12』に至っては、発表からほとんど情報がなく、今年ようやく「仕切り直し」が発表されたばかりです。スクウェア・エニックスも株主総会で早期発表が問題であることを認め、プロモーションのペースを見直していると公言しています。
なぜ企業は「絵に描いた餅」を描くのか?その背景と代償
投資家へのアピールとシリーズ維持の必要性
では、なぜゲーム企業はこれほど早く「絵に描いた餅」を描いてしまうのでしょうか? かつてBethesdaのチーフアートディレクターを務めた人物は、当時の状況について、前作『Skyrim』の発売から時間が経ちすぎたため、シリーズがまだ計画中であることをプレイヤーに示す必要があったと説明しています。また、別の開発者は、早期の発表や予告トレーラーの公開は、投資家やパブリッシャーに安心感を与え、視聴回数を増やすことでより高い開発予算を獲得するための戦略だと語ります。
企業側からすれば、これらの理由は確かに理にかなっています。
失われるファンの信頼と高まりすぎる期待
しかし、その代償は小さくありません。『The Elder Scrolls VI』に対する8年間の待ち時間は、プレイヤーの忍耐を消耗し尽くしました。一部のコメント欄では「もう大いに失望する準備はできている」という悲痛な声さえ上がっています。かつて『Skyrim』のデザインを担当したクリエイターも、この続編に対する期待は「理性的に満たすことがほぼ不可能」なレベルに達していると認めています。
プレイヤーは、ゲーム開発に時間がかかることを理解しています。しかし、8年もの間「絵に描いた餅」のままで、正式な予告すら見られないという状況は、到底受け入れられるものではありません。
「ショートプロモーション」戦略が示す未来
こうした状況の中、EAが『Battlefield 2042』で採用した「ショートプロモーション」戦略が注目されています。これは、発表から発売までの期間を半年以内と短くすることで、プレイヤーが具体的な内容に期待を持てるようにし、企業側も約束を守り信頼を築くというものです。Bethesda自身も、かつて『Fallout 4』で同様の戦略を成功させています。
「絵に描いた餅」自体が問題なのではありません。しかし、その「餅」が永遠に食卓に並ばないことが問題なのです。もし次回Bethesdaが『The Elder Scrolls VI』に言及する際には、「開発中」という言葉以上の具体的な情報が聞かれることを切に願います。
(PS. 『黒神話:悟空』も発表が早すぎたという声もありますが、皆さんは早期発表についてどう思われますか?ぜひコメント欄でご意見をお聞かせください。)
元記事: gamersky
Photo by Tima Miroshnichenko on Pexels












