ゲーム大手Ubisoft(ユービーアイソフト)が、自社製品を評価する内部的なタグ「AAAAゲーム」の適用範囲を拡大し、ゲームコミュニティで大きな注目を集めています。これまでも物議を醸した『スカル アンド ボーンズ』だけでなく、人気シリーズ最新作『アサシン クリード ミラージュ』や開発中の『アサシン クリード コードネーム レッド(影)』にもこのタグが使われていることが判明。しかし、この高評価に対し、プレイヤーからはその定義の不明瞭さや、実際のゲーム内容との乖離を指摘する声が上がっています。
Ubisoftの「AAAAゲーム」タグ、その拡大と新作への適用
今回の情報発端は、Ubisoft Sofiaのプロデューサーであるクラスミリア・ヤコブレバ氏のLinkedInプロフィールです。彼女の職務経歴に、これまで『スカル アンド ボーンズ』に用いられていた「AAAAゲーム」のタグが、『アサシン クリード ミラージュ』と『アサシン クリード コードネーム レッド(影)』にも適用されていることが記されていました。
アサシン クリード新作が「AAAA」に
公開された情報によると、『アサシン クリード ミラージュ』は、iPhone 15 Proや新型iPadでネイティブ動作する初の「AAAAゲーム」として位置づけられています。また、開発中の『アサシン クリード コードネーム レッド(影)』は、macOSプラットフォームにネイティブで対応する初の「次世代AAAAゲーム」となる予定です。これらの発表は、UbisoftがモバイルやmacOSといった新たなプラットフォームでの高品質なゲーム体験を重視していることを示唆していると言えるでしょう。
物議を醸す「AAAA」評価:プレイヤーコミュニティの反応は?
しかし、この「AAAAゲーム」タグの適用拡大は、プレイヤーコミュニティでさまざまな議論を巻き起こしています。一部のプレイヤーは、『アサシン クリード ミラージュ』が比較的小規模な作品であり、本来は『アサシン クリード ヴァルハラ』のDLCとしてリリースされる予定だった内容であるため、「AAAAゲーム」という位置づけにはふさわしくないと指摘。また、「AAAA」というタグ自体の明確な定義がないことに対し、皮肉を込めて疑問を呈する声も多く聞かれます。
さらに、『スカル アンド ボーンズ』が過去に「AAAA」と評価されながらも、実際のゲーム体験が期待に応えられなかった経緯を挙げて、Ubisoftが設定するこのタグの権威性や信頼性に疑義を唱える意見も少なくありません。プレイヤーたちは、単なるマーケティング用語ではなく、具体的な品質基準が伴う評価であることを望んでいるようです。
「AAAAゲーム」の正体とは?業界標準との乖離
ここで重要なのは、「AAAAゲーム」というタグは、あくまでUbisoftが内部的に使用している製品ポジショニングのための評価基準であるという点です。現在のゲーム業界において、この「AAAAゲーム」に統一された明確な基準は存在しません。一般的に業界で使われる「3Aゲーム(トリプルAゲーム)」という言葉は、高い開発費、膨大なボリューム、そして優れた品質を持つ大規模な作品を指すことが多いのですが、「AAAA」はそれとは異なる、Ubisoft独自の基準に基づいていると考えられます。
本稿執筆時点では、Ubisoftは「AAAAゲーム」の具体的な定義や、プレイヤーコミュニティで巻き起こっている議論に対して、公式な見解を発表していません。この沈黙もまた、プレイヤーたちの不信感を募らせる一因となっているようです。
まとめ
Ubisoftの「AAAAゲーム」タグ適用拡大は、同社が新しいプラットフォームやタイトルに期待を寄せていることの表れとも言えます。特に『アサシン クリード ミラージュ』がモバイルデバイスでハイクオリティな体験を提供する試みは、日本のモバイルゲーマーにとっても注目に値する動向でしょう。しかし、この内部評価が市場やプレイヤーの期待と乖離している現状は、Ubisoftにとってブランドイメージに関わる重要な課題です。
今後、Ubisoftが「AAAAゲーム」の定義をより明確にし、プレイヤーコミュニティからの信頼をどのように回復していくのか、その動向が注目されます。果たして、この「AAAA」という称号は、本当に期待通りのゲーム体験を約束してくれるものになるのでしょうか。日本のゲーマーとしても、今後の作品の品質とUbisoftのコミュニケーションに期待せずにはいられません。
元記事: gamersky
Photo by cottonbro studio on Pexels












