中国のテクノロジー大手ファーウェイから、単なるルーターの枠を超えた「Huawei Router X3 Pro 日照金山」が発表されます。最新のWi-Fi 7技術を搭載しつつ、日本の「ご来光」にも似た美しい「日照金山」の情景を再現するユニークなデザインが特徴です。機能性とデザイン性が融合した、まさに“芸術品”のようなこの新型ルーターは、中国国内で予約受付が開始されており、親機と子機のセットで1999元(約4万2000円)という価格が明らかになっています。
美しきデザインが空間を彩る「芸術ルーター」
「Huawei Router X3 Pro 日照金山」は、ファーウェイ初の「芸術ルーター」として位置づけられています。その名の通り、デザインに並々ならぬこだわりが見られます。本体は円筒形のボディに透明な外殻を組み合わせ、内部には山岳を模した造形が埋め込まれています。この「日照金山」とは、中国の雲南省にある梅里雪山などで見られる、朝日に照らされて山頂が金色に輝く神秘的な現象を指します。日本では「ご来光」や「モルゲンロート」といった表現に近いでしょう。
光と影の演出で移り変わる情景
この山岳デザインは、照明効果によって「雪に覆われた山」から「日照金山」へと光と影が変化する様子を表現します。本体上部を軽くタッチするだけで、照明モードを切り替えることも可能です。さらに特筆すべきは、ルーターに設置場所の位置情報を設定できる点です。これにより、現地の日の出・日の入り時刻や天気変化をリアルタイムで感知し、自動的に照明効果を調整するスマートな機能が搭載されています。まるで環境と対話するアートピースのように、空間に溶け込み、日常に彩りを添えてくれます。
次世代通信Wi-Fi 7対応と高いネットワーク性能
デザイン性だけでなく、ルーターとしての基本性能も非常に優れています。「Huawei Router X3 Pro 日照金山」は、全方向透過型の高ゲインアンテナを搭載し、広範囲で安定したWi-Fi接続を実現します。通信規格は次世代の「Wi-Fi 7」をサポートしており、さらに高速で低遅延なネットワーク環境を提供します。
ファーウェイ独自の技術も搭載
また、ファーウェイ独自の技術である「Lingxiao PLCギガビットネットワーク」や「StarFlashゲートウェイ」といった機能も兼ね備えています。PLC(Power Line Communication)は、家庭内の電力線を利用してネットワークを構築する技術で、壁や床を隔てても安定した通信が期待できます。StarFlashは、超低遅延で高信頼性の近距離無線通信技術で、スマートホームデバイスとの連携を強化するでしょう。これらにより、デザインとネットワーク性能の両面で妥協のない製品となっています。
まとめ:ルーターの新たな可能性を切り拓く
「Huawei Router X3 Pro 日照金山」は、単なる通信機器としての役割を超え、インテリアとしての価値や、ユーザー体験を重視した新しいコンセプトのルーターと言えるでしょう。最新のWi-Fi 7技術を搭載し、高機能でありながら、美しいデザインと環境と連動するスマートな照明演出で、私たちの生活空間に新たな魅力を加えてくれます。現時点では中国市場向けに発表されていますが、このような「デザイン家電」としてのルーターは、日本市場においても新たなトレンドを生み出す可能性を秘めています。今後のグローバル展開にも注目が集まります。
元記事: mydrivers
Photo by Miguel Á. Padriñán on Pexels












