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HoYoverseも大盛況!中国ゲームがGamescomで「日常のルーティン」と化した衝撃

Gamescom event HoYoverse game - HoYoverseも大盛況!中国ゲームがGamescomで「日常のルーティン」と化した衝撃

今年のGamescom(ケルンゲームズコム)では、中国のゲーム開発会社がかつてない存在感を放ちました。特にHoYoverse(miHoYo)のブースには開場直後から長蛇の列ができ、その人気の高さが際立ちました。かつては欧米の大手タイトルが席巻する場でしたが、今や中国製ゲームが次々とアワードを受賞し、世界を驚かせる発表を繰り出しています。もはや「日常のルーティン」とまで表現されるその躍進は、日本のゲーマーにとっても見逃せない動向です。

Gamescomを席巻する中国製ゲームの熱気

HoYoverseに長蛇の列!人気を牽引する若手企業

Gamescomが開場するやいなや、ドイツ時間の早朝にもかかわらず、HoYoverse(miHoYo)のブースにはすでに長蛇の列ができていたと報じられています。他の出展ブースがまだ閑散としている時間帯にこの人気ぶりは、その求心力の高さを示すものです。

もちろん、任天堂やXboxといった大手プラットフォームのブースも人気を博していましたが、HoYoverseが「より若い」企業であることを考えると、その躍進は際立っています。彼らが手掛ける『ゼンレスゾーンゼロ』のような期待作が、ゲーマーたちの心を捉えて離さない様子がうかがえます。

多様なジャンルで存在感を示す中国デベロッパー

今年のGamescomには、HoYoverse以外にも多くの中国デベロッパーが出展しました。Tencent(テンセント)は『王者栄耀ワールド』や、『Trigger of Fate』『Starfield Ideal Nation』『Out of Control Evolution』『Matrix Zero-Day Crisis』、そして『PUBG Mobile』といった幅広いタイトルを展示。さらにHero Gamesの『Two Horns Spiral』、Eaglehornの『アークナイツ:エンドフィールド』、Game Scienceの『黒神話:悟空』、Paparazziの『恋と深空』、さらにはIGGも出展し、その多様な顔ぶれが国際的な舞台で存在感を示しました。

かつては「広告とブースの派手さ」で注目を集めていた中国企業ですが、近年は「コンテンツの質」で勝負する姿勢へとシフトしており、その自信が垣間見えます。

世界を驚かせた受賞と衝撃の発表

アワード受賞で国際的な評価を確立

今年のGamescomアワードでは、中国製ゲームが4作品もノミネートされ、その実力が国際的に認められました。その中でも、『原神』『アークナイツ:エンドフィールド』、そして『恋と深空』が「Best Mobile Game」に輝き、『Project: The Perceiver』が「Best Audio」を受賞しました。

特に注目すべきは、Paparazziが開発する『恋と深空』です。この作品は、Gamescomの歴史上初めてアワードを獲得した乙女ゲームとなりました。Paparazziは8年前に『恋とプロデューサー』で市場を切り開き、国内で急速に発展。そして今回、体験を全面的にアップグレードした『恋と深空』をグローバル展開し、アメリカ、日本、ドイツ市場を開拓しながら、このような国際的な賞の舞台に立つまでに至ったのです。

ONLを沸かせた「黒神話:悟空」とTencentの新作

Gamescomのオープニングナイトライブ(ONL)でも、中国デベロッパーが「大作」で会場を沸かせました。中でも最も衝撃的だったのは、Game Scienceによる『黒神話:悟空』の発表です。世界がDLCの登場を予想する中、彼らはなんと「黒神話シリーズの次期作」となる新作のプレビューを公開し、国内外の観客を驚かせました。

監督の馮驥(フォン・ジー)氏は自身のWeiboで、新作の方向性について「新しいヒーロー、新しいゲームプレイ、新しいビジュアル、新しい技術、新しいストーリー」と述べ、「誰もが期待するであろう堅実な道」を選ばず、ゼロから高品質なAAAタイトルを再構築する決意を示しました。

さらに、ONLではTencentのTiMi Studio Groupが開発する『クロスファイア:レギオン』の全く新しいPVも公開され、大きな注目を集めました。国内トップクラスのFPS(ファーストパーソン・シューター)IPをベースに、新しいシューティングシステムとAAA級のグラフィック品質を披露。PVでは、人間が感染して理性を失い、怪物になる可能性が示唆されており、今後の展開に期待が高まります。

TiMi Studio Groupのもう一つの作品、『王者栄耀ワールド』も高品質なボス共闘の実機デモを公開し、その表現力の高さを示しました。

まとめ:世界市場を牽引する中国ゲームの未来

今年のGamescomは、中国のゲーム産業がその規模と品質の両面で、世界の最前線に躍り出たことを明確に示しました。かつての「物量攻勢」から「コンテンツ力」へとシフトし、独自のクリエイティビティと技術力で国際的な評価を獲得しています。

HoYoverseのような新興勢力から、Game Scienceのような尖ったデベロッパー、そしてTencentのような巨大企業まで、その層の厚さも特筆すべき点です。特に、乙女ゲームが国際的なアワードを受賞したことは、中国ゲームが多様なジャンルでグローバル市場を開拓する可能性を示唆しています。

今後、中国製ゲームが日本のゲーマーの選択肢に占める割合はさらに増えるでしょう。その勢いは、世界のゲーム業界のトレンドを牽引する存在として、今後も目が離せません。

元記事: news

Photo by RDNE Stock project on Pexels

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