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AMD Ryzen 9000G APUに高性能Strix Point版が!CES 2026発表へ

Ryzen processor Semiconductor chip - AMD Ryzen 9000G APUに高性能Strix Point版が!CES 2026発表へ

AMDの次世代APU「Ryzen 9000G」シリーズの登場が間近に迫っています。CES 2026での発表が有力視される中、当初はエントリーモデルのみの登場かと懸念されていましたが、最新のファームウェア更新によって、私たちが待ち望んだ高性能版「Strix Point」の存在が明らかにされました。この強力なAPUは、統合型グラフィックスの性能に新たな基準をもたらし、デスクトップPC市場に大きなインパクトを与えることでしょう。詳細なスペックと、日本市場への影響について見ていきましょう。

AMD Ryzen 9000G APU、CES 2026で発表へ

AMDの次世代デスクトップ向けAPU「Ryzen 9000G」シリーズの発表が刻一刻と近づいています。現在のところ、CES 2026での正式発表が最も有力視されており、これに向けて各マザーボードメーカーの対応も既に始まっている状況です。

最近のAGESA(AMD Generic Encapsulated Software Architecture)ファームウェアのアップデートから、この新シリーズに関する情報が徐々に明らかになっています。当初、更新データから確認されたのは「Krackan Point」というモデル群でしたが、これはエントリーレベルの製品であり、多くの高性能APUを期待していたユーザーからは「これだけでは物足りない」という声が上がっていました。

待望の高性能版「Strix Point」が遂に確認

しかし、ご安心ください。最新のAGESA 1.2.03.G/1.2.7.0アップデートにより、待ち望まれていた「Strix Point」(STX)の存在が遂に確認されたのです。これは、Ryzen 9000Gシリーズが、過去のモデルと同様に、主流となるモバイル向けプロセッサをデスクトップ向けに移植し、消費電力と動作周波数を高めて提供されることを意味します。

つまり、高性能な統合型グラフィックスを求めるデスクトップユーザーの期待に応える形で、非常にパワフルなAPUが登場する可能性が高いということになります。これにより、別途グラフィックボードを用意することなく、高いゲーミング性能やクリエイティブ作業性能を享受できる環境が整うかもしれません。

「Strix Point」と「Krackan Point」のスペック比較

モバイル向けに発表されている各シリーズのスペックを見れば、両者の性能差は一目瞭然です。

Strix Pointシリーズ(モバイル版)

高性能帯を担うStrix Pointシリーズは、以下のモデルが確認されています。

  • Ryzen AI 9 HX 375/370
  • Ryzen AI 9 365
  • 中国市場向け特別版:Ryzen AI 9 H 365

これらのモデルは、最大で12コア24スレッド、36MBのキャッシュ、最大5.1GHzのブーストクロックを誇ります。グラフィックス面では、16基のRDNA 3.5 GPUコアを搭載し、AI処理を担うNPUは50 TOPSの性能を発揮します。熱設計電力(TDP)は最大54Wとされており、デスクトップ向けに調整されることで、さらに高いクロックや電力供給も期待されます。

Krackan Pointシリーズ(モバイル版)

一方、エントリーからミドルレンジを担うKrackan Pointシリーズは、以下のモデルが確認されています。

  • Ryzen AI 7 350
  • Ryzen AI 5 340/330
  • 中国市場向け特別版:Ryzen AI 7 H 350、Ryzen AI 5 H 340/330

これらのモデルは、最大で8コア16スレッド、24MBのキャッシュ、最大5.0GHzのブーストクロックを備えます。グラフィックスは8基のRDNA 3.5 GPUコア、NPUはStrix Pointと同じく50 TOPSの性能です。TDPは最大54Wと、Strix Pointシリーズと同等ですが、コア数やGPUコア数から見ても、性能差は明確です。

まとめ:高性能APUが切り開く未来

AMD Ryzen 9000G APUに、待望の高性能版「Strix Point」が加わることは、デスクトップPC市場にとって非常に大きな意味を持ちます。特に、コストを抑えつつもゲーミングやコンテンツ制作で優れた性能を発揮したいと考える日本のPCユーザーや自作PC愛好家にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。

ディスクリートグラフィックスカードの高騰が続く中で、強力な統合型GPUを搭載したAPUの存在は、システムの総コストを抑えつつ高いパフォーマンスを実現する上で重要な役割を果たします。CES 2026での正式発表が今から待ち遠しいですね。

元記事: mydrivers

Photo by Andrey Matveev on Pexels

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